グレーの空に

薄暗き 空に思ふは ふるさとの 厳しい冬と 懐かしい日々

うすぐらき そらにおもうは ふるさとの きびしいふゆと なつかしいひび

まるで真冬のようなグレーの空は、遠い故郷の厳しい冬と、なつかしい日々を思い出される。

青森の冬は、
ほぼほぼ雪が降る。

たまに見える青空は、
透き通って美しいけれど、
冬の大半は曇り空。

グレーの空は、
気持ちまで暗く塞ぐよう。

でも、実際は。

家の中は、
ストーブで暖められてホカホカ。

部屋の暖かさと、
廊下の寒さのギャップに、
毎回ふふって笑う日々。

暖かい室内は、
にぎやかで幸せな気持ち。

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冷たい廊下は、
凛とした空気がまた気持ちいい。

貧しくても、
みんなが笑いあって過ごせば、
あったかい。

そんな昔を思い出す。

グレーの空は、
長くつらい冬の象徴。

でも、その分、
暖かさだけでも、
十分すぎるほど幸せを感じられる。

厳しい寒さを知れば、
暖かいということが幸せだと気付く。

そんな気付きを、
毎日、否が応でも感じられる冬の青森。

いつまでも、
その気持ちを忘れずにいよう。


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