天つ風 雲を掃いて 梅雨空の 大地を照らし 木々を育てよ
あまつかぜ くもをはらいて つゆぞらの だいちをてらし きぎをそだてよ
天に吹く風よ。梅雨の雲を払いのけて、太陽の光で大地を照らし、木々を育てておくれ。

梅雨の空は仄暗い。
冬の空と違って冷たさはないものの、
纏わりつく空気は重く生ぬるい。
その湿度を喜んでいるのは苔ぐらいだろうか。
大空を自由に吹く風よ。
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どうかその風で雲を掃って、
地上に光を届けておくれ。
輝かしい光で、
木々を育てておくれ。
目を閉じて、
鉛色の空の上の天つ風に思いを馳せる。
その風はきっと、心まで届くはず。