歌というもの

歌は風 文字の羅列は 掴めなく 気づいた人の 胸に留まる

うたはかぜ もじのられつは つかめなく きづいたひとの むねにとどまる

歌というものは、まるで風のように通り過ぎていきます。
ただ、気づいた人の胸の内にだけ留まり、また形を変えて新しい風となるのでしょう。

歌というものは、
まるで風のように通り過ぎていく。

言葉の羅列は掴めるはずもなく、
こみ上げる思いは確かなはずなのに、
それに触れることすらできない。

それでも、
気づいた人の胸の内には、
そっと留まり続けるのでしょう。

そして、
その胸で形を変え、
言葉になり、
また新たな風となるのでしょう。

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風に始まりも終わりもないように、
ただ通り過ぎていくように、

歌もまた、
ずっとずっと通り過ぎていくのです。

 

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