風薫る歩道

風薫る 木漏れ日あびて 歩き出す 今は桜の 見る影もなし

かぜかおる こもれびあびて あるきだす いまはさくらの みるかげもなし

青々と茂った葉を心地よい風が揺らしている。その木漏れ日をあびながら、桜の花の余韻すらない道を歩き出す。

やわらかな香りと春の色に染め上げていた歩道。

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いつしか散ってしまった桜は、もう花が咲いていたことすら忘れさせるくらい青々と葉が茂っている。

強くなる日差しを、その葉がやわらげ、木漏れ日が心地よい。

もうすぐ梅雨が来て、そしてうだるような暑さの夏が来る。
せめて今だけは、この清涼さを満喫していよう。


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あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

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