午後の楽しみ

家事終えて 眠りし君の 横になる 途端に寄り添う 幸せな午後

かじおえて ねむりしきみの よこになる とたんによりそう しあわせなごご

子供が寝ている間に片付けておきたい家事を一通り終え、まだすやすや眠る子供の隣に横になると、起きてもないのに寄り添ってきてくれる幸せを感じる午後のひととき。

起きているとなかなかできないからこそ、お昼寝している時間にバタバタと家事を終わらせて、なんとか一息をついた瞬間、ふと睡魔が。

もうすこし寝てくれると助かると思いながら、そう願いながら、そっと眠る我が子のそばに横たわる。

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すると、まだ起きる気配がないのに、すりよってくっついてくる。

起こさないようにそっと腕を伸ばし、そうっと包み込むように毛布の上から抱きしめると、その温かさに体の緊張がほぐれていく。

何の変哲もない午後。

特別なことが起きたわけでもないのに、この時間こそが幸せだとしみじみ。
もう少し、君が目を覚ますまで、このままでいよう。


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あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

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秋の夕暮れ

里の秋 山と田んぼの 切れ間なく 霞む景色は 煙りか雲か

さとのあき やまとたんぼの きれまなく かすむけしきは けむりかくもか

稲刈りが済んだ後の田んぼで藁焼きが行われている。
山と田んぼの区別がつかないのは雲のせいなのか煙のせいなのかわからない。

秋の実りを収穫し終えた田んぼで、藁焼きが行われている。
ここら辺ではよく見る風景で、この風景を見る度に秋も終わり冬が来るのだと感じる。

どこか懐かしい香りと共に立ち上る煙は、瞬く間に広まってあたり一面をぼんやり包み込んでいる。

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あちこちで藁焼きが行われているため、もう山と田んぼの見分けがつかないほど幻想的な情景。
風にたなびく煙は、まるでなにかの合図のように、同じ方向へたなびいていく。

ぼんやりと見つめていると、カラスや渡り鳥たちが巣に戻るようで賑やかに空に溶け込んでいく。

もう煙なのか雲なのかわからないまま日は落ちていき、やがて宵の闇が訪れる。


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春の勢い

われ先と 競うが如く 天仰ぎ 殻を破りて 春来たるらし

われさきと きそうがごとく てんあおぎ からをやぶりて はるきたるらし

青い空に、我先にと競うように花が咲き始める。やっと春が来たらしい。

朝晩の寒さはまだ残るものの、日差しが大分力強くなり、家の中よりも外があたたかくなり始める頃。

少しだけかすんだような空に映える真っ白なモクレンの花。
硬そうなつぼみを突き破って、我先に競うように咲き始めている。

まわりを見渡せば、たんぽぽや梅の花、少し気が早い桜の花から、名も知らない小さな花まで咲いる。

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ほんのつい最近まで、凍てつくような寒さで霜柱が出来ていたグランドにも、淡い黄緑色の草たちがひょこひょこ顔を出し始めた。

やっと春が来たようだ。

これから伸びようとしているアジサイの芽も、オオバコの葉も、すべてが生命力に満ち溢れている。なんとも力強い。

みんなが待ちわびていた春が一斉に始まったようで、自ずと心が躍るのである。


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雪の儚さ

君来ずと 袖濡らしたる 霜月の ひらひら舞う雪 はかなくありて

きみこずと そでぬらしたる しもつきの ひらひらまうゆき はかなくありて

君が来ないとわかっているはずなのに、それでもあふれる涙は抑えきれずにこぼれてしまう。
その涙を袖で拭って見上げると、はかなげに雪が舞っていた。

来るはずもないとわかっているのに、終わった恋だとわかっているのに、それでもなんとなく思い出の場所に来てしまう。

あんなに笑いあって、あんなに楽しかったのに、もう遠い昔のよう。

何がいけなかったのだろう、どこですれ違ってしまったのだろうか。

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あのときああすれば、このときこうすればと考えては、それでもダメだったという結論に達してしまい、現実を受け入れるしかないと言い聞かせるより他がないこの心。

寒さからなのか、それとも、諦めからなのか、次々と溢れてくる涙を袖で拭い、ふと気がつくと、ひらひらと舞う雪。

泣いて熱を持った頬に触れては、すぐ消える雪。
今はまだ雪か涙かわからないけれど、きっと落ち着くころには、頬に触れた雪の冷たさを感じられるはず。

それまで、ここに佇んでいよう。


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人を気にする

人生は 競うものでも なかろうに なぜかうも人は 人を気にする

じんせいは きそうものでも なかろうに なぜこうもひとは ひとをきにする

人生とというのは、本来、自分だけのものだというのに、なぜ誰もかれも他人を気にするのだろうか。

人生というのは、他ならぬ自分だけのもののはずなのに、なぜここまで人の目がきになるのでしょうか気になるのだろうか。

おそらく、人の目が気になるのは人間だけ。
他の生物は、自分の事だけに真摯に集中して生きているはずです。

あなたが自信をもって行っていること、やろうとしていること、それらを批判する人の目は気にしてはならない。

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つい誰かを批判してしまうのであるのなら、その批判をする時間を少しでも自分のことを考えるべきだ。

他人のことに気を取られているほど、余裕はないはず。
こうしているうちにも、時間は過ぎているのだから。

あなたの貴重な人生の時間を、他の誰かのために費やす必要はあるのだろうか。
大切な人たちのことだけに集中すれば十分。
見ず知らずの人や理解し合えない人のために時間を割く必要はまったくないのである。

あなたの人生はあなただけのもの。
まず、今、自分に集中していこう。


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