煌々と 揺れるぼんぼり 桃の花 十二単の 我が子を思ふ
こうこうと ゆれるぼんぼり もものはな じゅうにひとえの わがこをおもう
雛人形や桃の花と共に飾られているぼんぼりが煌々と揺らめいている。
いつの日か、今は幼い私の娘もこのような十二単を着て嫁ぐ日が来るのだろう。
古くから伝わる幼い娘子の健やかな成長を祈る桃の節句。
豪華絢爛な雛人形のそばには、ぼんぼりの灯りがゆらめいている。
華やかな十二単を纏ったお雛様は、とても優雅で美しく見る者を魅了する。
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今はまだその意味も知らなく、ただ私のそばであどけなく笑っている我が子。
我ら両親にだけ向けられる信頼の笑顔、力いっぱい主張する泣き顔。
まだ舌足らずな言葉も、いつの間にか会話ができるようになり、さまざまな経験と思いを抱えて成長していくのだろう。
今はまだ守るべき存在ですが、ずっとずっと幼いままでいるはずもなく、いずれこの手を離れていく。
誇らしさと頼もしさと、ほんの少しの寂しさを残して旅立つ日が来るのだ。
そして、いつの日か苦楽を共にしようと思える方に出会い嫁いでいくのだろう。
まだ先のこととはいえ、いずれ来るであろうその日を、私は思わずにいられない。
どうかどうか、娘が心身ともに健やかに成長するよう、娘の将来が末永く幸せであるよう祈り続けるのみだ。