雨の日に

ひさかたの 空より落ちる 雨の粒 跳ねては踊る 蓮の葉の上

ひさかたの そらよりおちる あめのつぶ はねてはおどる はすのはのうえ

空から降る雨の粒が、蓮の葉の上で踊るように跳ねている。

静かな雨の日。
空か落ちてくる雨の粒は、ひとつひとつの形を確かめる術がない。

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ふと蓮池の方に目を向けると、蓮の葉が雨粒で揺れている。
蓮の葉の上で踊るように跳ねる雨は、まるでひとつひとつが玉のように美しい。

この景色を見られるのであれば、雨も悪くない。


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究極の癒し

朝もやに 響くさえずり 水音に 重なる森の 朝のひと時

あさもやに ひびくさえずり みずおとに かさなるもりの あさのひととき

朝もやの中、いろんな鳥のさえずりが聞こえている。
水音に重なり聞こえる音色が、朝のさわやかさを際立たせている。

朝もやの中、どこからともなく鳥のさえずりが聞こえてくる。
都会の喧騒や雑多な音がしない、物静かな旅の朝。
日常の慌ただしさから隔離された空間は、まさに心の洗濯というのにふさわしい場所。

まだ誰もいない露天風呂にゆっくり足をいれると、その温かさから外気の冷たさが一層際立つような気がして少しだけ体がこわばるものの、すぐ湯船の中に溶け込んでいく。

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大きく吸い込んだ空気は、味があるわけでもないのにおいしく感じ、ひとつ呼吸をするごとに、ひとつ何かが癒されていくよう。

ただ水音と鳥のさえずりだけを聞いているこの時間。
とても贅沢だ。そう、贅沢とはこのことなのだと実感する。

やはり旅はいい。そう思える森の朝のひと時。


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幼子の優しさ

幼き手 そっと触れるは たんぽぽの 小さな花弁 その根は深く

おさなきて そっとふれるは たんぽぽの ちいさなかべん そのねはふかく

幼き子が咲いたばかりのたんぽぽを大事そうにさわっている。
小さな花弁はまるで頼りなげではあるが、根はしっかりと深く地中に伸びているのだ。

道端に、たんぽぽが咲いているのを見つけた。

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「たんぽぽ」と言いながら、そっとかけより、両手で包み込むように触りはじめる幼子。
幼子が小さな花をめでている姿はとても愛らしく、心がほっこりとしてくる。

しかし、その小さなたんぽぽも、実際は地中深く根を張っている芯の強い植物。
どうかたんぽぽのようにしっかりと芯の強い子に育つようにと、祈りをこめる。


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冬の朝

日の陰に やうやう広がる 白い息 ひんがし角で 光と変わる

ひのかげに ようようひろがる しろいいき ひんがしかどで ひかりとかわる

まだ夜が明けたての冬の朝、日があたらない場所から東の角を曲がった瞬間、今までの白い息が朝日と混じってひとつになった。

晴れた冬の朝は、いつも以上に冷え込む。
道行く人々はみんな足早で、白い息だけがどこか寂し気に残されて消えていく。

日の光がまだ当たらない場所を歩いていると、自分の吐く息の白さに尚一層寒さを感じ、肩をすくめて東の角を曲がった瞬間。

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まばゆいばかりの朝日に、自分の吐いた白い息なのか陽の光なのか戸惑ってしまった。

陽の光があたっているアスファルトからは水蒸気がたちこめ、光に反射してキラキラとしている。
吐く息も同じように光に反射してキラキラと輝いている。

寒い冬の朝だからこそ見られる光景。
まさに今、冬なのだと実感するひと時。


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答えは自分に問う

誰よりも ただ誰よりも 知るはずの 己が心に 問うこともせず

だれよりも ただだれよりも しるはずの おのがこころに とうこともせず

どれだけ有名な本を読んでも、どれだけ優秀な人に尋ねても、自分の心は自分で向き合うしかないのに、なぜ自分の心と向き合おうとしないのだろうか。

自分は何をすべきなのか。
自分はどう生きるべきなのか。

どれだけ書物を読んでも、いろんな人に聞いても、もし決めかねているのであれば、自分と向き合っていない証拠である。

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あなたがやりたいことは、あなたしかしらないのだ。
相手の心の内を読むなんてことは、何人も到底できるわけないのである。

だからこそ、あなたが何をしたいのか、どう生きたいのか。
常に自分の心に問い続ける必要がある。

迷ったら、まず、自分の心に聞いてみるのだ。
自分の心を確認したうえで、さまざまな書物や助言が初めて役に立つのである。


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