消える定めのシャボン玉

シャボン玉 儚く消える 定めでも 空のぼりゆく 数々のあわ

しゃぼんだま はかなくきえる さだめでも そらのぼりゆく かずかずのあわ

儚く消える定めにあるシャボン玉。それでも、風にのり次々と空へとのぼりゆくのだ。

子供と公園でシャボン玉をした。
柔らかな光が包み込む春の公園。

沢山の泡は、風を味方にしてどんどん空高く舞い上がっていく。
それを嬉しそうに追いかける子供。

スポンサーリンク

シャボン玉は儚く消えていくものの、ただまっすぐ空へ舞い上がる。
届くはずもない空へ、それでも舞い上がる。

きっとその心の中は希望に満ち溢れているのだろう。

届くか届かないは関係ない。
自分の心に希望が持てるかどうか、それが大切なのだ。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク

幼子と桜

幼き子 注ぐ花びら 身に纏い 淡く色づく 道を駆けゆく

おさなきこ そそぐはなびら みにまとい あわくいろづく みちをかけゆく

幼子が、降り注ぐ桜の花びらで淡く色づく景色の中、駆け抜けていく。

穏やかな晴天は、前日の雨が嘘のように思われるかのように快適。

スポンサーリンク

そんな中、幼子と散歩をしていたら、遊歩道が一面の桜色に。
まだ散ってしまっているわけではなく、頭上の桜からひらひらと舞い落ちる。

そんな花びらを一面に受けながら、声を上げて駆け行く子。

季節が変わるごとの成長に胸を馳せながら、少したくましくなった後ろ姿を見つめ続ける。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク

春の終わりの影桜

ひらりはらり 春の終わりを 告げながら 落ちてなお咲く 影桜なり

ひらりはらり はるのおわりを つげながら おちてなおさく かげざくらなり

春の終わりを告げるように、ひらひらと舞い落ちる桜。
水面に落ちた花びらは、影でも咲かせているように見える。

つい最近、咲き始めたばかりと思っていた桜。
それから瞬く間に満開になり、雨風で散らされ、そして今日の晴天。

スポンサーリンク

雨風に耐えた桜が、ひらりはらりと優しく舞い落ちてくる。

川面におちた舞桜は、ゆっくりとその影を川底にあらわして、影でも咲いているようにも見える。

確実に季節が変わっていくのだが、最後に春の余韻を残してくれるのは、桜のせめてもの優しさなのであろう。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク

葉の涙

雨上がり 研磨せずとも 輝ける 珠となるのは 葉の涙なり

あめあがり けんませずとも かがやける たまとなるのは はのなみだなり

雨上がりの葉に残った雨粒は、磨かなくともまるで珠のように美しい。

雨上がり。
ゆっくりと空が晴れて、日の光が差し込んでくる。

きらきらと反射するのは、葉に残った雨粒たち。
雨として落ちてしまうことなく、葉にとどまったことで珠のように輝いている。

ぽたぽたと滴る雨粒は、まるで葉が流す涙のよう。

スポンサーリンク

ついさっきまで雨が降っていたのだと。
今の空は晴れていても、私はあの空から来たのだと。

晴れの日も雨の日も、同じ空なのだと。

そう、私たちに伝えている。

 


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク

待つを忘れる人

我先と 刻みし時を 競い合う 待つを忘るる 人の業なり

われさきと きざみしときを きそいあう まつをわするる ひとのごうなり

少しでも時間を節約したいとイライラしながら行動するのは、便利な世の中になって、待つことを忘れてしまったからなのだろう。

思えば、昔は文を送る事すら数日かかっていた。
声が聞きたいと思っていても、電話という手段すらなかった。

そして、電話ができ、家庭に普及し、家にいれば声が聞けるようになった。
でも、出かけているときは連絡手段がなかった。

スポンサーリンク

そして、携帯電話ができ、個人が持つようになり、携帯電話を持っていれば、声も聞けるし文も届くようになった。
でも、その文をよんだかどうか確かめることはできなかった。

そして、アプリが登場し、相手が読んだかどうか(既読)がわかるようになった。
でも、読んだのに連絡がこないことでイライラするようになった。

待つを忘れてしまったのは、人の業に他ならない。
合理化と便利さを追求した結果がこの状態ならば、人は一体、どこへ向かっているのだろうか。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク