津軽百首(冬の夕暮れ)

夕されば 里はいよいよ 冴えわたり 纁の光に 染まりゆくかな

ゆうされば さとはいよいよ さえわたり そひのひかりに そまりゆくかな

夕暮れになると、里はますます冷えて澄み切り、 纁 (明るい赤橙色)の光に染まっていくのだなぁ。

冬の夕暮れは早い。

津軽の冬に晴れ間は少なく、
その少ない晴れた日の夕暮れは、
とても珍しいからこそ名残惜しい。

太陽が沈むほど、
空気は澄み切ってますます冷たさを増す。

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その清廉とした空気は、
纁色の光をどこまでも広げ、
雪も街もすべてが染まっていく。

ほんのわずかな時だからこそ、
この夕暮れがとつもなくいとおしい。

冬の津軽は実に、
様々な色に染まるのである。


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