大晦日に来る人(折句)

大みそか 訪ひ人の 耳赤く 外の寒さを 風と伝へし

おおみそか おとないびとの みみあかく そとのさむさを かぜとつたえし

大晦日に訪れてきた人の耳は赤く、戸を開けた玄関には冷たい風が入り込んで、ともに外の寒さを伝えているようだ。
※「おおみそか」の折句となっております。

大晦日。

暮れの挨拶に訪れてくれた人の、
耳は赤く、吐く息は白い。

玄関を開けると入り込む風は、
どこまでも冷たく、
外の寒さを物語るかのよう。

部屋に通して、
あれやこれやと話す時間は、
楽しすぎて時を忘れるほど。

感謝の言葉が行き交う年末。

大晦日は寒い。
でも、あたたかい。

早いもので、2021年も最後の一日となりました!

スポンサーリンク

今年は娘が小学校に入学したり、
主人の仕事内容が変わったりと、
いろいろと変化があった年でした。

新しい環境になるということは、
思いのほか、心身ともに負担がかかります。

それでも、
その環境がいつのまにか日常になり、
日常が平凡に変わっていくものです。

娘と主人も新しい環境に慣れたと思うので、
私も来年は積極的に活動していく予定です。

まずは津軽百首の完成。
そして、さまざまな技法を使った短歌の作成。

おかげさまで、
細々とですがこれまで400首ほど詠みました。

一日一首はハードルが高いと思いますが、
なるべくそれに近い更新頻度を心がけていきたいと思います。

今年も一年、本当にありがとうございました。
来年もなにとぞよろしくお願いいたします。

ではでは、よいお年をお迎えくださいませ。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク

はじめてのヒアシンス

春待ちて 水に根を張る ヒアシンス 寒さに耐えて 花を咲かせや

はるまちて みずにねをはる ひあしんす さむさにたえて はなをさかせや

ヒアシンスは、しっかりと冬の寒さにあてないと花を咲かせないらしい。凍らないくらいの冷たさの水の中で、しっかりと根を張り、春に花を咲かせておくれ。

昨日はしめ縄を買いにいったのですが。

前々から挑戦しようと思っていたけれど、
ちょっと躊躇していたヒアシンスの水耕栽培。

昨日のお店で割引されていたこともあり、
とうとう買ってしまいました!

その時、
お店でお会いしたおばあさんから、
ガーデニング知識のあれこれを伺って。

毎年ヒアシンスを咲かせる方法とか、
シクラメンを枯らさないコツとか。

ほんと、
人との出会いは暖かくて不思議。

物知りなおばあさんにお礼を伝えて、
レジでは娘にお金を出してもらって買い物実践。

スポンサーリンク

冬休み初日。
あれこれと挑戦するひとなりました。

帰ってから、
説明書を読みながら娘に準備をしてもらい、
水につかったヒヤシンスの球根。

少し目が出ていて、
枯れた根も伸びていたのですが、
水をのんで根がすぅっと伸びてきて。

娘も大喜び!
ヒアシンスは寒さにしっかりあてないと、
花を咲かせられないとのこと。

昨晩の冷え込みは不安だったので、
玄関先においてましたが、
今朝は1度の気温になったので、
早々に外に出しました。

春になるのが本当に待ち遠しいですね。

私にとっては久々の、
娘にとってははじめてのヒアシンス。

無事に咲きますように。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク

冬休み初日

二学期と さよならをして 冬休み 朝より吾子の 声は響いて

にがっきと さよならをして ふゆやすみ あさからあこの こえはひびいて

今日から冬休みなった我が子。朝から元気な声が家に響いている。

やってきました、冬休み!

ということで、
娘も今日から冬休みに入りました。

小学校一年生ということもあり、
少しずつ勉強も増え、
宿題も増え、
人生経験のあれこれも増え、
まさにめまぐるしく成長しているところ。

冬休みに入った本日。

スポンサーリンク

いつも通りに朝早く起き、
平日とは違いテンションマックス。

朝からずーっと響く娘の声。

嬉しそうな顔と声に、
なんとなくつられてこちらもにっこり。

少し早いけどクリスマスツリーも片付けて、
今日はこれから大掃除。

冬休みは始まったばかり。
あれこれいろいろ頑張るぞ。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク

薄暗い朝

雨が降る 朝の光は 細々と 照らす夜道の 懐中電灯

あめがふる あさのひかりは ほそぼそと てらすよみちの かいちゅうでんとう

雨が降るといわれている朝は、いつものようなはつらつとした太陽の光はなく、まるで夜道を照らす懐中電灯の明かりのように、どこか心もとない。

雨が降る朝は、
空が薄暗い。

この雲の上には、
いつものような明るい太陽があると、
誰もが知っている。

それでも、
朝なのに薄暗い空は、
漠然とした不安を感じさせる。

スポンサーリンク

それは、
暗闇の中でつける懐中電灯のように、
どこか心もとない光。

光も心も、どこか細々となる朝。

せめて、
自分の心の光だけは消さぬよう、
背筋を伸ばし、街へ踏み出す。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク

津軽百首(年の瀬の五所川原駅)

年の瀬は 待合室も 風やまぬ そそめく人も バスも走りて 

としのせは まちあいしつも かぜやまぬ そそめくひとも ばすもはしりて

年末の五所川原駅の待合室は、風が止むことはない。師走の買い物で慌ただしく行きかう人や、本数が増えたバスの流れが止まることがないように。

年の瀬はどこもにぎやか。
それは、雪深い津軽でも同じこと。

年の瀬の五所川原駅は、
忙しそうに行き交う人たちも、
様々な方面に向かうバスたちも、
止まることはない。

色とりどりの風呂敷の中身は、
年越しに必要なあれこれ。

頭には雪除けとオシャレを兼ねたストール。
雪の中で買い物した後だからか、
頬は赤く、ストールに残っていた雪はじっくり融けて水滴に。

どのベンチも人が座っていて、
ことさら、
ストーブの周りの席は大人気。

座りきれない人は、
立ちながら看板を眺めたり、
バスの往来を眺めたり。

待合室のドアは、
常に開け閉めを繰り返し、
風が止むこともなく。

スポンサーリンク

もうもうと白く煙る待合室は、
奥の食堂からのいい匂い。

お土産にはおやきかな。
白あんとこしあん、粒あん。

薄緑の紙に包まれて、
家に着く頃にはほのかに温かいくらい。

厳しい冬に閉ざされる津軽。

バスに乗り込めば、
轍の道をゆっくり進んで、
みんなを家路へ送り届ける。

空はどこまでも薄暗く、
降り続ける雪は止むこともなく、
ただただすべてを白に還そうとするけれど。

それでも、
年の瀬の待合室は、
春が来たかのようににぎやか。

通り過ぎる風は、
やはり止まることなく、
ほんの少し暖かさを増して、
年の瀬の五所川原駅を吹き抜けてゆく。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク