幼子と春探し

幼子と 春を探して 薄紅梅 つぼみ綻ぶ ひとつふたつと

おさなごと はるをさがして うすこうばい つぼみほころぶ ひとつふたつと 

我が子と春を探しに散歩をしていると、薄紅梅のつぼみが少しずつ綻んでいて、もう少しで本格的な春が来そうです。

4月から幼稚園に入園する我が子。
こうして平日に公園へ向かうのも、もう数えるほど。

手を繋いで歩きながら、
「春はお花が咲くんだよね?お花どこ?」
と問いかける我が子。

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じゃあ、お花を探しに行こう!ということで、
バス停の近くの花壇や、
ご近所のガーデニングなどを見ていたのですが。

「わあ、見て!お花あったよ!」
嬉しそうに指差すその先には、
もう少しで咲きそうな薄紅梅が。

「いっぱいご飯食べて、大きくなってね!」
自分がよく言われているセリフを、
まだまだ小さなつぼみに向かって話しかけていて。

成長に目を細めるとともに、
今のこの時間を大切にしようと改めて思いました。


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路地の山茶花

時来れば いづれ散りぬる さだめとて 春を待つのか 路地の山茶花

ときくれば いづれちるぬる さだめとて はるをまつのか ろじのさざんか

時が過ぎればいずれ散ってしまう命と知りながらも、それでも路地の山茶花は春を待つのでしょうか。

ひらり、ひらりと、
一枚一枚はなびらが落ちていく。

椿のように、
花ごと落ちるでもなく、
桜のように、
とめどなく散るようでもなく。

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ただそっと、
その衣を一枚ずつはがすように、
山茶花は花びらを散らしていく。

それは、
己の定めを知っていながらも、
春の陽気を夢見て、
冬の衣を脱ぎ捨てるかのようにも見えて。

せめて。
せめて、春は無理でも、
日差しが暖かい日が続きますように。

路地の山茶花に、
とうとう春に出会えたと思えるくらいの、
暖かな日差しが降り注ぎますように。


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春待つ椿

咲き誇る 雪気の中の 寒椿 今か今かと 春を待ちわぶ

さきほこる ゆきげのなかの かんつばき いまかいまかと はるをまちわぶ

雪が降りそうな寒さの中で咲き誇る寒椿。
冬にそぐわぬ鮮やかな色で、春を呼び込もうとしているのでしょう。

今日はとても寒い。
まるで雪でも降りそうな気配。

そんな寒さの中でも、
寒椿は色鮮やかに咲き誇っています。

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鉛色の空、
凍てついた風、
まだ春遠い景色。

まるで、
自らの華やかさで、
春を呼びこもうとしているようにも見えます。

春を待つ椿は、
春の前に落ちてしまうのが世の理。

だからこそ、
未だみたことのない春を、
己の力の限り力強く咲き誇り、
今か今かとまちわびているのでしょう。


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この世は全てに名がある

名を知らぬ ものはこの世に 数あれど 名など要らぬと 花は揺らめく

なをしらぬ ものはこのよに かずあれど ななどいらぬと はなはゆらめく

この世に存在する物には全て名がつけられていますが、美しく咲く花の前では、人間がつけた名など単なる記号で、まったく必要のないものなのでしょう。

道ばたの花や草、
生活に欠かせない道具、
行動や感情や記憶、
空や風、そして雲や雪や雨にも。

この世に存在するすべてに、
名はつけられている。

ともすれば、
私達はその名に囚われて、
さまざまなものを
見失っているのかもしれない。

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名も知らぬ花を見て、
その花を美しいと感じたならば、
花の名など関係ない。

物事の本質をみるときは、
名に振り回されず、
己が心の目を開くべきと、
花が教えてくれた。

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水際の杜若

水際の 目に鮮やかな 杜若 波打つ水面 涼しさ誘う

みずぎわの めにあざやかな かきつばた なみうつみなも すずしささそう

水際に杜若が咲いている。その鮮やかな紫は、波打つ水面とともに涼しさを誘う。

蒸し暑い日が続く。
夏本番と言えば、それまで。

もちろん、
クーラーをつけて涼むのもよし。

でも、
せっかくのこの暑さ。
粋な涼み方をしてみよう。

杜若の鮮やかな紫。
たまに揺れる水面。

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吹く風すら熱い日。

日差しはカンカンと照り付け、
影は短く色濃い。

流れる汗は、
じんわりと肌にまとわりつく。

暑い、暑い、暑い。

でも、暑いからこそ、夏。

たまには団扇片手に、
暑いねーと思いっきり感じるのもいいのかもしれない。


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