人知れぬ冬の森

人知れぬ 森を守りて そびえ立つ 雪纏う木よ 寒くはないか

ひとしれぬ もりをまもりて そびえたつ ゆきまとうきよ さむくはないか

雪を纏いながらそびえ立つ木よ、森を守るためとはいえ寒くはないのだろうか。

森の奥深くには、
未だ人の目に触れてはならない世界がある。

葉が全て落ちてしまう冬は、
森の奥深くまで見えてしまうかもしれない。

だからこそ、
森を守りし木々は、
雪を纏ってそびえ立つ。

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どれだけ冷たくても、
どれだけ辛くても、
その森を守るがためにそびえ立つ。

雪が溶け、
葉が茂り、
森の奥深くを隠すまで。

その時がくるまで、
ただひっそりと待ち続ける。


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薄桃色の雪山

雪山を 薄桃色に 染めし陽や 暮るることなく 春を待たまし

ゆきやまを うすももいろに そめしひや くるることなく はるをまたまし

真っ白な雪山が夕暮れの光で薄桃色に色づいている。その色があまりにも美しく優しいので、このままで春を待てればいいのに。

雪山は、その時間ごとに色を変える。

光を照らして真白に輝き、
夕日を浴びて薄桃色になり、
夜の藍を吸い込んで青色になる。

どの雪山の色も、
それぞれに良さがあり、
それぞれの季節を思わせる。

そう、夕日を浴びた雪山は、
薄桃色の春の色。

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淡く美しいその色は、
桜の花びらの色にも似ていて。

このまま、
日が暮れることなく優しい薄桃色のまま、
春の訪れを待つことができればいいのに。

でも、それは無理な話。

だからこそ、
その情景を心に描いて、
まだ遠き春を待ち望むのです。


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あけましておめでとうございます

明けぬれば 夢を語らう 初春の いとめでたきは 吾子の笑顔ぞ

あけぬれば ゆめをかたらう はつはるの いとめでたきは あこのえがおぞ

年が明けて、初夢はどうだったかとあれこれ話しているけれども、我が子の笑顔こそが一番のめでたいことだなぁとしみじみ思う。

新年が明けました。

年明けの街は、
いつもより静かで、
空はより青く、空気も清々しい。

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いろいろなことがあるけれども、
せめてお正月くらいは、
その悩みは心の片隅においやり、
まずは、新年を迎えられたことに感謝を。

みなさまにとって、幸多き一年になりますように。
今年も何卒よろしくお願い申し上げます。


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良いお年を

身も家も 祓い清めて ゆく年を 見送り待つは 新しき年

みもいえも はらいきよめて ゆくとしを みおくりまつは あたらしきとし

大掃除が終わって早めのお風呂も終え、今年一年を家族であれこれ語らいながら、新しい年を待っている。

今年も一年、おつかれさまでした。
そして、短歌を読んでいただきありがとうございました。

2019年の後半は、
いくつか短歌を詠んではいたのですが、
ゆっくりと推敲する時間が取れないままに年末になってしまいました。

2020年は推敲中の短歌はもちろんのこと、
いろいろなジャンルにも挑戦して詠んでいきたいと思います。

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令和元年は、いろんな経験をした年でした。
楽しいことばかりではなかったですが、
無事にこうして年末を迎えられてホッとしております。

娘も春には年長さん。
あんなに幼かったのがもう遠い昔のように感じられます。

大掃除も終わり、早めのお風呂に入ったら、
のんびりと今年の出来事を振り返りながら大晦日の夜を過ごします。

みなさまも良いお年を。
今年一年、本当にありがとうございました。


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路地の山茶花

時来れば いづれ散りぬる さだめとて 春を待つのか 路地の山茶花

ときくれば いづれちるぬる さだめとて はるをまつのか ろじのさざんか

時が過ぎればいずれ散ってしまう命と知りながらも、それでも路地の山茶花は春を待つのでしょうか。

ひらり、ひらりと、
一枚一枚はなびらが落ちていく。

椿のように、
花ごと落ちるでもなく、
桜のように、
とめどなく散るようでもなく。

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ただそっと、
その衣を一枚ずつはがすように、
山茶花は花びらを散らしていく。

それは、
己の定めを知っていながらも、
春の陽気を夢見て、
冬の衣を脱ぎ捨てるかのようにも見えて。

せめて。
せめて、春は無理でも、
日差しが暖かい日が続きますように。

路地の山茶花に、
とうとう春に出会えたと思えるくらいの、
暖かな日差しが降り注ぎますように。


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