藤棚の風

藤棚の 木陰涼しく 通る風 薄紫の 花びら揺らす

ふじだなの こかげすずしく とおるかぜ うすむらさきの はなびらゆらす

藤棚の下は、適度な木陰があって日差しを和らげてくれる。
見上げると、薄紫の花びらが風に揺れていた。

春の日差しは時に暑く感じるときがある。
そんなとき、藤棚があったので、少し涼んでみた。

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木陰はとても涼しく、日の光を和らげてくれる。

見上げると、そよそよと薄紫の花が揺れていて、なんとも心地よい。
これから夏が来るのだなあ。


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幼子と桜

幼き子 注ぐ花びら 身に纏い 淡く色づく 道を駆けゆく

おさなきこ そそぐはなびら みにまとい あわくいろづく みちをかけゆく

幼子が、降り注ぐ桜の花びらで淡く色づく景色の中、駆け抜けていく。

穏やかな晴天は、前日の雨が嘘のように思われるかのように快適。

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そんな中、幼子と散歩をしていたら、遊歩道が一面の桜色に。
まだ散ってしまっているわけではなく、頭上の桜からひらひらと舞い落ちる。

そんな花びらを一面に受けながら、声を上げて駆け行く子。

季節が変わるごとの成長に胸を馳せながら、少したくましくなった後ろ姿を見つめ続ける。


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春の終わりの影桜

ひらりはらり 春の終わりを 告げながら 落ちてなお咲く 影桜なり

ひらりはらり はるのおわりを つげながら おちてなおさく かげざくらなり

春の終わりを告げるように、ひらひらと舞い落ちる桜。
水面に落ちた花びらは、影でも咲かせているように見える。

つい最近、咲き始めたばかりと思っていた桜。
それから瞬く間に満開になり、雨風で散らされ、そして今日の晴天。

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雨風に耐えた桜が、ひらりはらりと優しく舞い落ちてくる。

川面におちた舞桜は、ゆっくりとその影を川底にあらわして、影でも咲いているようにも見える。

確実に季節が変わっていくのだが、最後に春の余韻を残してくれるのは、桜のせめてもの優しさなのであろう。


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卯月の蝶

ふうわりと 花から花へ 舞いうつる げに楽しきかな 卯月の蝶は

ふうわりと はなからはなへ まいうつる げにたのしきかな うづきのちょうは

ふわりふわりと花から花へと飛んでいける、4月の蝶はとても楽しそうだ。

いろいろな花が咲き乱れる4月。

まだ咲く花が少ない春の初めと違って、どの花に行こうかと悩める蝶は、とても楽しそうに見える。


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姿なき花の香

風にのり ふわり香るは 沈丁花 姿なくとも こころ癒され

かぜにのり ふわりかおるは じんちょうげ すがたなくとも こころはいやされ

風に乗ってふわりと届いた沈丁花の香りに、花姿が見えなくても心が癒された。

どこからともなく香ってくる沈丁花。

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その姿は見えずとも、懸命に花を咲かせているのが手に取るようにわかる。

香りだけなのに、随分と心が癒された。


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