秋雨に

しとしとと 色づく葉伝い 落つる雨 優しさ秘めし 軌跡残して

しとしとと いろづくはつたい おつるあめ やさしさひめし きせきのこして

しとしとと降る秋雨は、色づき始めた葉を伝って落ちていく。乾いた葉を潤していくこの雨は、乾いた葉を癒しながらただ落ちていく。

秋雨の日は、
いつもよりも街が静かに感じます。

春の若葉に降る雨より、
夏の青葉に降る雨より、
冬の枯枝に降る雨より、
秋の枯葉に降る雨は優しい。

それはきっと、
乾いた葉を癒すように、
潤いを与えるからなのでしょう。

たとえ、
元の青葉には戻らないとしても、
雨の優しさはきっと、
枯葉に安らぎを与えてくれる。

スポンサーリンク

静かな秋雨に包まれる街。

こんな日は、
雑多な感情を少し追いやって、
少しだけでも心に休息を。

目を閉じて、
ゆっくりと深呼吸。

きっと、秋雨の優しさが、
あなたの心にも届くはず。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク

紫陽花の蕾

紫陽花の 蕾ふくらみ 梅雨を待つ 新し傘で 我も待つかな

あじさいの つぼみふくらみ つゆをまつ あたらしかさで われもまつかな

紫陽花の蕾がふくらみはじめ、梅雨を心から待っているかのように見える。
傘を新しくして、私も梅雨を待ってみようかな。

紫陽花のつぼみがふくらみはじめ、
季節はいよいよ梅雨へと移り始める。

いまかいまかと待ちわびているように、
紫陽花のつぼみは空を仰ぎ、
葉は青々と茂らせる。

私も新しい傘にして、
梅雨を待ってみようかな。

スポンサーリンク

そうすれば、
紫陽花の気持ちがわかるかな。

憂鬱な梅雨を、
少しでも好きになれるかな。

梅雨に恋する紫陽花のように。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク

長雨の上の夏空

長雨の 雲の上には 夏空が 出番はまだかと そわそわしてる

ながあめの くものうえには なつぞらが でばんはまだかと そわそわしてる

長雨がずっと続き、どこか初夏とは思えぬ肌寒い日々。
それでも、この雲の上にはきっと夏の空があって、雲が晴れるのをそわそわしてまっているのだろう。

梅雨の長雨に、
肌寒さすら感じる。

それでも、
この雲の上には、
紛れもなく夏空がひかえていて。

出番はまだかなぁと、
そわそわしている。

スポンサーリンク

梅雨の雲は、
いわば舞台前のカーテン。

そのカーテンがひらけば、
いよいよ、夏本番。

燦々と輝く太陽と、
うだるような暑さが、
もうそこまで来ている。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク

大雨の日

ざあざあと 音を響かせ 降る雨よ 寂しかろうか 悲しかろうか

ざあざあと おとをひびかせ ふるあめよ さみしかろうか かなしかろうか

ざあざあと音を立てて降る雨は、さみしいから降るのだろうか、悲しいから降るのだろうか。

ざあざあと、
音を立てて降り続ける雨。

鉛色の空は、
どこまでも果てしなく、
昼なのに夜のような暗さ。

まるで、
何かを嘆いているかのように。

ああ、雨よ。

スポンサーリンク

さみしいから泣いているのだろうか。
かなしいから泣いているのだろうか。

雲が心ならば、
雨は涙なのだろう。

ざあざあと、
ざあざあと。

空の涙は、
未だ止む気配はない。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク

梅雨空の恋

傘越しに 君の背中を 見やる午後 囁く声も 雨音に消ゆ

かさごしに きみのせなかを みやるごご ささやくこえも あまおとにきゆ

傘越しならば、君の背中を安心して見つめられる。
また伝えていない言葉を小さく囁いて見ても、雨音がきっとかき消してくれるから。

梅雨の空。

ただ雨音と、足音だけが、
街を埋め尽くしている。

いつもなら、
うつうつとするこの空模様。

でも、今は違う。

傘越しなら、
君の背中を見つめられる。

スポンサーリンク

この雨なら、
きっと振り返ることもないから。

まだ、伝えていない言葉を、
伝える勇気のない言葉を、
そっとつぶやいてみる。

届くはずもないとわかっているけど、
それでも、鼓動は早くなる。

いつか。
そう、いつか。

君に伝えるときに、
私はきっと、
この雨の日のことを思い出すのでしょう。

初めてあなたに、
「好き」とつぶやいた日のことを。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク