梅雨の風

六月の 止まない雨に 濡れそぼつ 紫陽花つつむ 人肌の風

ろくがつの やまないあめに ぬれそぼつ あじさいつつむ ひとはだのかぜ

降り続ける雨に濡れる紫陽花を温めるかのように、人肌のような温度を持つ梅雨の風が包み込んでいく。

梅雨の時期。
雨はただただ降り続け、
通り過ぎる風は生暖かい。

まるで人肌のように湿って暖かい風は、ジメジメ感とあわさると心地よいものではないけれど。

でも、もし。

もしこの人肌の風が、梅雨の雨に濡れ続ける紫陽花をあたためるためだとしたら。

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自分を温めるすべをもたない紫陽花を守るためだとしたら。

この風はきっと、紫陽花にとっての癒しなのだろう。

6月も今日で終わり。
少しずつ色々と落ち着いてきたので、また更新していきます。

それにしても月日が経つのが早いなあ。
下半期はしっかりと自分のペースで進めますように。


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花の終わりに

花はみな 盛りを過ぎて 散りぬれど 葉を纏う実は 秋を待つなり

はなはみな さかりをすぎて ちりぬれど はをまとうみは あきをまつなり

満開の花も時が経ち散ってしまったけれど、その葉に隠れるように育つ実は、夢を抱きながら秋を待っている。

花の盛りは短い。

永遠に咲き続ける花は存在しない。

人は花の美しさをとどめておこうと願うけれど、花にとってはどの季節も同じ。

若芽が吹くときも、満開の時も、葉を茂らせる時も、豊かな実をつけるときも、寒さに眠るときも。

1年というサイクルの中で、そのステージを精一杯生きている。

台風や日照り、梅雨に豪雪、さまざまなことがある。

それでも、そのサイクルを崩すことなく。

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この小さな花も、あの大きな木も、きっと同じ。

そう考えると、ただ尊敬の念を抱くのみ。

私のミニ盆栽たちも、花が終わるもの、新たに咲くもの、実をつけ始めたもの、葉を増やすもの、さまざま。

そのひとつひとつがとても愛おしく、とても尊い。

心が落ち着かないときは、自然に触れるといい。

人によってそれが、海だったり、山だったり、野原だったり、高台だったり、川だったり、滝だったり、田畑だったり、沼地だったり。

行くことがかなわないのなら、せめて、映像や写真だけでも。

自然から学ぶことはたくさんあるということを、今この年齢になっても常々思います。


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ツツジの垣根

晩春に ツツジの垣根 咲き誇り 葉は青々と 街を彩る

ばんしゅんに つつじのかきね さきほこり ははあおあおと まちをいろどる

春の終わりに垣根のツツジは咲き誇り、街路樹の葉は青々と茂る。

春ももうすぐ終わり。

ツツジが咲き乱れたら、もう次の季節の始まり。

春の終わりにふさわしくはなやかに咲き誇る、ツツジの垣根。

空に近い街路樹は、もうすっかり緑の葉に覆われている。

今年の春は寒暖差がすごかったですね。

みなさんの体調はいかがでしょうか?

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寒暖差が激しいと、自律神経も不安定になりやすいので、なるべくご無理なさらずに。

これから少し過ごしやすい季節がくれば、そのあと、いよいよ梅雨。

梅雨の時期は雨ばかりで気がめいりやすいですが、せっかくですから、梅雨の時期に楽しめることを今から考えておくのもいいかもしれません。

私もいろいろ後回しにしていることをやる期間にしようかな。

また図書館に行きたいな。

楽しいことをどんどん増やして、憂鬱な季節を楽しくやり過ごせますように。


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透明な桜

白光に 透ける桜は 影だけを 残して消える 光の中へ

はっこうに すけるさくらは かげだけを のこしてきえる ひかりのなかへ

強い光を受けた桜の花びらは、影だけを残して、まるで最初から光だったかのように一体化していく。

桜が散り始めるころには、日中の日差しも強くなり始めて。

朝晩は寒さよりも涼しいと感じ、日中は暖かいよりもちょっと暑いと感じるようになる。

そんなやや強めの日差しを受ける桜の花びらは、光に透けるよう。

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影だけを残して、あとは光りの一部となっていく。

眩しいほどの光に、影だけの桜の花。

その美しさはまるで、春の夢のよう。

今年もまた春が来て過ぎ去っていくのだと感じる今日この頃。


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桜の花びらに

ひらひらと 落ちる花びら 受け止めて 願いをかける 愛しき我が子

ひらひらと おちるはなびら うけとめて ねがいをかける いとしきわがこ

桜も満開を過ぎ、ひらひらと花びらが落ち始めた日の散歩道。我が子が花びらを受け止めては、嬉しそうに願掛けをしている。

長い雨の日も終わり、久々に晴れ渡った今日。

娘とお花見という名の散歩をしてきました。

遊歩道や公園の桜は散り始め、ひらりひらりと舞い落ちる花びらはとても幻想的。

そんな花びらを受け止めた娘に、「願い事をするといいよ」と教えたところ。

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公園でたくさん花びらを受け止めようと、手を伸ばしたり走ったりと大忙し。

全部で16個くらい受け止めたらしいので、お願い事を聞いてみたら…

半分は自分の夢に、あとは家族や友達や世界の幸せに。

娘が見ている世界は、願う世界は、なんて優しさにあふれているのだろう。

どうかどうか、その願いが叶いますように。


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