秋の夕暮れ

紅葉を いとあざやかに 照らす陽や 宵の冷たさ ひそむその影

もみぢばを よりあざやかに てらすひや よいのつめたさ ひそむそのかげ

色づいた紅葉を、より鮮やかにする秋の夕暮れ。
その影はもうすでに夜の冷たさを物語っている。

秋の夕暮れは、
なぜこうももの寂しいのだろうか。

暮れる陽は、
より紅葉を映えさせているというのに。

赤はより赤く。
黄は橙に。

色濃く鮮やかになっているはずなのに、
それすらも寂しく思わせる。

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それはきっと、
これから訪れる宵の冷たさを纏っているから。

そして、
これから訪れる冬の冷たさを纏っているから。

だからこそ、目には鮮やかなのに、
どこかもの寂しげなのだろう。

鮮やかさを際立たせているのは影。
その影にひそむ冷たさを、きっと感じているからだろう。


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秋の夕暮れに思う

足早に 暮れる日の影 伸びゆけば 枯れる葉の音 潜む寂しさ

あしばやに くれるひのかげ のびゆけば かれるはのおと ひそむさみしさ

秋が深まるほどに日が暮れる時間が早くなり、その影が伸びて葉を枯らしていくからこそ、寂しさを感じるのでしょうか。

気がつけばもう10月も半ば。

しっかりと季節は移り変わり、
秋一色となった街の色。

秋の夕暮れは、
本当にあっという間。

日が暮れる時間が早くなるほどに、
影もどんどん伸びていく。

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吹き抜ける風はすでに肌寒く、
乾いた音を響かせる。

暗く伸びた影が葉を枯らしていくからこそ、
秋の夕暮れは物寂しいのでしょうか。

暮れ行く街を見ながら、
ふと、そんなことを思う1日でした。

 

更新、だいぶ遅くなりました。

また読んでいただけたら幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。


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娘との落ち葉拾い

幼子が 拾いし傍に また一枚 はらりと届く 秋のお便り

おさなごが ひろいしそばに またいちまい はらりととどく あきのおたより

公園で娘と一緒に落ち葉を拾っていると、娘が落ち葉を手にするたびにまた一枚そばに落ちてきます。次々と届くそれは、まるで娘へのお便りのようでした。

秋の公園は、とても魅力的。
赤や黄色の落ち葉に、どんぐりや枯れ枝。

幼子にとっては、
毎日通っても飽きないほど、
日々新しい遊びを見つけてくれます。

娘と落ち葉拾いの最中。

「あ、あったよ!ここにもあった!」

一枚、また一枚と、
綺麗な色の落ち葉を手にしていく娘。

そのそばに、
一枚、また一枚と、
空から舞い降りる落ち葉。

次々と届く落ち葉は、
まるで娘への秋のお便りのよう。

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二年前は、
この落ち葉を踏みしめて、
外歩きの練習。

一年前は、
落ち葉を両手いっぱい寄せ集めては、
楽しそうに空に放り投げて。

そして今年は、
どんぐりや小枝や落ち葉で、
顔を作ったり動物を作ったり。

来年は、もう幼稚園。
こうしてゆっくり毎日遊ぶのもあと半年もない。
娘には新しい世界が待っている。

だからこそ、
いっぱい秋を楽しもう。

そして、冬も楽しもう。

春が来て君が幼稚園に行くまで、
いっぱい、いっぱい遊ぼうね。

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秋雨の日に

雨が降り 窓が曇るる 秋の日に 暖を求めて 膝のる我が子

あめがふり まどがくもるる あきのひに だんをもとめて ひざのるわがこ

雨が冷たくなり窓が曇るようになった秋の日は、娘がずっとお膝でだっこをせがんでいます。その心地よいあたたかさに心も暖かくなります。

雨が続いていた秋の日。

いつのまにか、
涼しい雨は冷たい雨にかわり、
窓がうっすら曇り始める。

ストーブを出すかどうか悩むような日、
「きょうはすずしいね」と娘がだっこをせがむ。

雨だから公園はおやすみ。

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お膝に抱っこされた娘に、
絵本を読む。

ももたろうに大興奮。
たまにアンパンマンとコラボ。

小さな娘のキラキラした瞳と心が、
お部屋をあたたかくしてくれるよう。

晴れたら、
公園に行こうね。

そんな約束をしながら過ごす、
何気ない秋雨の日。


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秋に急く心

はらはらと 落つる紅葉に だんだんと 短くなる陽 心せわしく

はらはらと おつるもみじに だんだんと みじかくなるひ こころせわしく

はらはらと落ち続ける紅葉や、日に日に短くなる陽を目の当たりにすると、どうしようもなく心がざわめいて忙しくなってしまいます。

はらはらと舞い落ちる紅葉が、
遊歩道を色鮮やかに染める。

夏至を境に短くなっているはず陽も、
やたら落ちるのが早くなっていく。

夜が長くなることも、
肌寒くなることも、

当たり前のことなのだけれど。

それでも、
この時期はどうしても
こころがざわめいて、
せわしくなる。

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秋の夜長も、
侘しさがます山々も、
大好きなはずなのに。

それは、

過ぎ行く時の早さが、
目に見えすぎる時期だからなのかもしれない。

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