野辺に咲く 花の姿の 凛たるや 空は遠くも 恋やあらずと
のべにさく はなのすがたの りんたるや そらはとおくも こいやあらずと
道の脇に咲く小さな花も、まっすぐ空を目指して咲いている。
あなたの背中を追うこの気持ちは自然なことで、決して恋ではない…恋であってはならないのです。
こちらの歌は、「残桜の恋物語(恋に戸惑う・男歌)」に対する女性側の歌です。
崇高な目的のために人生を捧げている男性に想いを寄せる女性。
彼の目に映るのは、
己が信念の道のみ。
信念のもとに生き急ぐその姿は、
まるですべてに活力を与えるまばゆい光のよう。
その光があるからこそ、
道端の小さな花も凛として空を仰いでいるのでしょう。
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草花が空を目指して伸びるように、
私もまた、あなたの背中を追い続けています。
そう、これは恋ではない。
恋であってはならない。
今はまだ、この想いに名をつけることはできないのです。
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2018年最後の日ということで、
書きためていた短歌を更新していきます。