津軽百首(年の瀬に賑わう町)

再会の 人であふれる 年の瀬に 雪すら踊る 津軽の里よ

さいかいの ひとであふれる としのせに ゆきすらおどる つがるのさとよ

年末に帰省する人々であふれる津軽の里は、吹きすさぶ雪すら踊っているように見えるほど、賑やかなものである。

いつもであれば、
こんなに雪が降る日は静かなもの。

降りつもる雪は音を吸い込み、
白一色の町並みはまるで息をひそめているよう。

でも、そんな雪すら音をかき消せないのが、
年の瀬の津軽の里。

再会を喜ぶ声に、
溢れるばかりの笑顔。

賑わう街並みに降る雪は、
音を吸い込むどころか、まるで踊っているかのよう。

静かな里が賑わう年の瀬。
ゆく年への感謝と、くる年への期待。

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来年もまた、皆で集まれることを祈りながら、
津軽の里の夜は更けていきます。

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今年も一年、
作品を読んでくださってありがとうございました。

書きためた短歌もまだ数首あるのですが、
とりあえずはこれが今年最後の更新となります。

みなさまがよいお年を送れますよう、
心よりお祈り申し上げます。


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あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

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残桜の恋物語(恋に戸惑う・女歌)

野辺に咲く 花の姿の 凛たるや 空は遠くも 恋やあらずと

のべにさく はなのすがたの りんたるや そらはとおくも こいやあらずと

道の脇に咲く小さな花も、まっすぐ空を目指して咲いている。
あなたの背中を追うこの気持ちは自然なことで、決して恋ではない…恋であってはならないのです。

こちらの歌は、「残桜の恋物語(恋に戸惑う・男歌)」に対する女性側の歌です。

崇高な目的のために人生を捧げている男性に想いを寄せる女性。

彼の目に映るのは、
己が信念の道のみ。

信念のもとに生き急ぐその姿は、
まるですべてに活力を与えるまばゆい光のよう。

その光があるからこそ、
道端の小さな花も凛として空を仰いでいるのでしょう。

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草花が空を目指して伸びるように、
私もまた、あなたの背中を追い続けています。

そう、これは恋ではない。
恋であってはならない。

今はまだ、この想いに名をつけることはできないのです。

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2018年最後の日ということで、
書きためていた短歌を更新していきます。


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