雪の儚さ

君来ずと 袖濡らしたる 霜月の ひらひら舞う雪 はかなくありて

きみこずと そでぬらしたる しもつきの ひらひらまうゆき はかなくありて

君が来ないとわかっているはずなのに、それでもあふれる涙は抑えきれずにこぼれてしまう。
その涙を袖で拭って見上げると、はかなげに雪が舞っていた。

来るはずもないとわかっているのに、終わった恋だとわかっているのに、それでもなんとなく思い出の場所に来てしまう。

あんなに笑いあって、あんなに楽しかったのに、もう遠い昔のよう。

何がいけなかったのだろう、どこですれ違ってしまったのだろうか。

スポンサーリンク

あのときああすれば、このときこうすればと考えては、それでもダメだったという結論に達してしまい、現実を受け入れるしかないと言い聞かせるより他がないこの心。

寒さからなのか、それとも、諦めからなのか、次々と溢れてくる涙を袖で拭い、ふと気がつくと、ひらひらと舞う雪。

泣いて熱を持った頬に触れては、すぐ消える雪。
今はまだ雪か涙かわからないけれど、きっと落ち着くころには、頬に触れた雪の冷たさを感じられるはず。

それまで、ここに佇んでいよう。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク

人を気にする

人生は 競うものでも なかろうに なぜかうも人は 人を気にする

じんせいは きそうものでも なかろうに なぜこうもひとは ひとをきにする

人生とというのは、本来、自分だけのものだというのに、なぜ誰もかれも他人を気にするのだろうか。

人生というのは、他ならぬ自分だけのもののはずなのに、なぜここまで人の目がきになるのでしょうか気になるのだろうか。

おそらく、人の目が気になるのは人間だけ。
他の生物は、自分の事だけに真摯に集中して生きているはずです。

あなたが自信をもって行っていること、やろうとしていること、それらを批判する人の目は気にしてはならない。

スポンサーリンク

つい誰かを批判してしまうのであるのなら、その批判をする時間を少しでも自分のことを考えるべきだ。

他人のことに気を取られているほど、余裕はないはず。
こうしているうちにも、時間は過ぎているのだから。

あなたの貴重な人生の時間を、他の誰かのために費やす必要はあるのだろうか。
大切な人たちのことだけに集中すれば十分。
見ず知らずの人や理解し合えない人のために時間を割く必要はまったくないのである。

あなたの人生はあなただけのもの。
まず、今、自分に集中していこう。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク

落ち葉と我が子

カサカサと 乾いた音を 響かせて 落ち葉の競争 我が子も参加

かさかさと かわいたおとを ひびかせて おちばのきょうそう わがこもさんか

木枯らしが吹きすさぶ中、乾いた音を響かせて枯れ葉が舞っていく。
その枯れ葉を追いかけるように我が子も走るさまは、まるで徒競走でもみているようだ。

秋になり、冬の訪れを告げる木枯らしが吹くころには、あれだけあった葉で路面が埋め尽くされる。
落ちたばかりの葉と違い、もうカサカサに乾燥した枯れ葉はとても軽くてもろいもの。
少しの風でも舞い上がり、同じ場所にとどまっていることがない。

そんな枯れ葉を追いかけるように走り出す我が子。
笑いながら転びながら、一生懸命触ろうと手を伸ばす。

スポンサーリンク

その刹那、また風が吹き手のひらから枯れ葉を奪い去ってしまうのだ。
それすらも楽しそうに笑う幼き我が子。

凍えるような寒空の下でも、吐く息が白くても、まるでそこだけは熱を帯びているような暖かさに満ちている。

来年の枯れ葉の頃には、どのくらい大きくなっているのかなと、肩をすくめながら見守る自分。
季節ごとに成長していく我が子を想像する幸せな時間。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク