梅雨来たる

梅雨きたる 雲はどんより 鉛色 空の青さと しばしお別れ

つゆきたる くもはどんより なまりいろ そらのあおさと しばしおわかれ

梅雨の時期になった。空を見上げれば雨雲ばかり。
しばらくは青空ともお別れだなあ。

じめじめとまとわりつく空気。
どんよりとした鉛色の空。
しとしとと止むことのない雨。

梅雨独特の仄暗さ。

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空の明るさが足りないから、昼間から蛍光灯。
その灯りがどこか寒々しい。

晴れわたる空とは、しばしお別れ。
さわやかな風とも、しばしお別れ。

せっかくの梅雨の時期。
来たるべき夏に向けて、今はそっと息をひそめよう。心静かに毎日を過ごそう。


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雨の楽しみ

長靴と レインコートを 持ち出して 雨の日を待つ 幼き我が子

ながぐつと れいんこーとを もちだして あめのひをまつ おさなきわがこ

お気に入りの長靴とレインコートを着たくて、雨が降るのを今か今かと待ちわびている。
幼い子にとって雨は、普段とは違う特別な日なのだろうか。

いとこからもらった長靴。
自分で選んだレインコート。

でも、傘はまだ早いからお預け。

雨の日は、いつもの靴じゃない。
雨の日は、いつもの服じゃない。

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雨の日だけの特別。
雨の日は特別な日。

幼子にとっての雨は、きっとパーティーのようなもの。
今日も雨を待ちわびて、家の中でレインコートを着ている我が子。

きっとものすごく喜ぶから、雨が降ってほしい。
洗濯物が干せないから、雨は降らないでほしい。

大人の都合は、いつでも自分勝手なものなのかもしれない。


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紫陽花の涼

梅雨空に 涼をもたらす 紫陽花の 閉じたる蕾 雨は続くと

つゆぞらに りょうをもたらす あじさいの とじたるつぼみ あめはつづくと

重苦しい梅雨空の中で、涼しさを感じさせる紫陽花の花。
まだ蕾が多い紫陽花が、雨は当分続くと教えてくれているようだ。

梅雨独特の重苦しい空。
その中でも、薄紫色の紫陽花の花は涼しさを届けてくれる。

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まだ満開にならない紫陽花。
それは、もうしばらく雨が続くというメッセージ。

雨は憂鬱だけど。
雨は何かと不便なのだけど。

それでも、こうして紫陽花をゆっくり見る時間を与えてくれる。
今年は少し、雨を好きになれそうな気がした。


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雨と涙

こらえても 抑えきれずに 落ちるもの 雨粒ひとつ 涙もひとつ

こらえても おさえきれずに おちるもの あまつぶひとつ なみだもひとつ

どれだけこらえても、抑えきれずに降り始める雨のように、涙もまだとめることができない。

どんなに晴れていてほしいと思っても。
どんなに降らないでいてほしいと思っても。

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どんよりとした雨雲は、空から雨を降らせてくる。

それはまるで、こらえてもこらえてもこらえきれず零れ落ちる涙のよう。
涙も雨も、降り始めるとなかなか止まない。


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葉の涙

雨上がり 研磨せずとも 輝ける 珠となるのは 葉の涙なり

あめあがり けんませずとも かがやける たまとなるのは はのなみだなり

雨上がりの葉に残った雨粒は、磨かなくともまるで珠のように美しい。

雨上がり。
ゆっくりと空が晴れて、日の光が差し込んでくる。

きらきらと反射するのは、葉に残った雨粒たち。
雨として落ちてしまうことなく、葉にとどまったことで珠のように輝いている。

ぽたぽたと滴る雨粒は、まるで葉が流す涙のよう。

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ついさっきまで雨が降っていたのだと。
今の空は晴れていても、私はあの空から来たのだと。

晴れの日も雨の日も、同じ空なのだと。

そう、私たちに伝えている。

 


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