春待つ椿

咲き誇る 雪気の中の 寒椿 今か今かと 春を待ちわぶ

さきほこる ゆきげのなかの かんつばき いまかいまかと はるをまちわぶ

雪が降りそうな寒さの中で咲き誇る寒椿。
冬にそぐわぬ鮮やかな色で、春を呼び込もうとしているのでしょう。

今日はとても寒い。
まるで雪でも降りそうな気配。

そんな寒さの中でも、
寒椿は色鮮やかに咲き誇っています。

スポンサーリンク

鉛色の空、
凍てついた風、
まだ春遠い景色。

まるで、
自らの華やかさで、
春を呼びこもうとしているようにも見えます。

春を待つ椿は、
春の前に落ちてしまうのが世の理。

だからこそ、
未だみたことのない春を、
己の力の限り力強く咲き誇り、
今か今かとまちわびているのでしょう。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク

星の吐息

星々の 冴ゆる吐息は ちらちらと 夜に降りつむ 雪にかはりて

ほしぼしの さゆるといきは ちらちらと よるにふりつむ ゆきにかわりて

凍てつく夜、星々の吐息はいつしか雪に変わってさらに冷たさをますのだろう。

凍てつくような夜。

空は澄み渡り、
またたく星々のささやきは、
まるで吐息のようにゆらめいている。

ちらちらと、
控えめに。

ちらちらと、
姿を現して。

スポンサーリンク

星の吐息は雪に変わり、
夜の闇に降りつもる。

耳をすませば、聞こえてくる。

星々の囁きは、
今宵もまた、
ひっそりと夜に溶けていく。

 

 


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク

初日の出(折句)

初春の 強き光は 日の本に 伸びて導く 出る芽護りて

はつはるの つよきひかりは ひのもとに のびてみちびく でるめまもりて

年明け特有の力強い光は、日本に生まれる新たな想いや命を護り導いていくのでしょう。
※初日の出の折句となっております。

新年が明けました。

祖母の件もあり、
今年のお正月は慎ましく過ごしております。

お正月飾りも初詣もしないお正月は、
普通の日の延長のようで、
それでも初日の出の力強さはいつもと違うと感じます。

スポンサーリンク

この強い光が、
未だどこか仄暗さを残す日本という国を照らし、
導いてくれますように。

個人的には、
今年は環境が変わる年。

流れに身をまかせるだけではなく、
積極的にいろいろと挑戦しようと思います。

みなさまにとって、
幸多き一年でありますようお祈り申し上げます。

さあ、私もがんばるぞ。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク

暮れの白雪

冴え返る こほりし月の 雫かや 手に触れ消ゆる 暮れの白雪

さえかえる こおりしつきの しずくかや てにふれきゆる くれのしらゆき

手に触れれば消えてしまうこの雪は、澄み渡る月の雫だから儚く消えてしまうのでしょうか。

あっという間に、今年最後の日になりました。

雪は降らないのですが、
いつ降ってもおかしくないような寒い年の瀬。

青森の消えない雪と違い、
東京の雪は儚く消えるという情景をみて、
今年最後の歌として詠んでみました。

スポンサーリンク

いろいろなことがありましたが、
こうして家族3人で年の瀬を迎えることができ、
感謝とともにほっとしております。

来年は、
娘の幼稚園入園があり、
娘にとって新たな社会へ挑戦する年になります。

母としては嬉しく、
それ以上に寂しくもなりますが、
新たな門出のサポート役として頑張ります。

今年も一年、
作品を読んでいただきありがとうございました。

みなさまがよいお年を送れますよう、
心よりお祈り申し上げます。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク

津軽百首(初雪の頃)

冬枯れの 色なき里に 袖返し 岩木の神は 雪をふりつむ

ふゆがれの いろなきさとに そでかえし いわきのかみは ゆきをふりつむ

収穫が終わり疲れ果てた大地を癒すために、岩木の神が袖を翻し雪を降らせて津軽平野を守り眠らせるのでしょう。

収穫が終わり、
静けさと共に色をなくした津軽平野。

枯れ野となった大地は、
秋の実りを生み出した代償として、
息も絶え絶えになるほど疲弊している。

その疲れた大地を守るために、
岩木の神は袖を翻し、
雪を降らせる。

色なき枯れ野がだんだんと白くなり、
冷たい雪が降り積もるほどに清められていく。

スポンサーリンク

こうして、
疲れ果てた大地を眠らせているのだろう。

降り積もった雪は、
春になるまで溶けることなく、
ずっとずっと大地を守り続けている。

次の恵をもたらすために。
全ては、岩木の神の御心のもとに。

うたのわに参加しています。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク