広がりて 消えゆく水の 紋様や 流す涙の 後も残さず
ひろがりて きえゆくみずの もんようや ながすなみだの あとものこさず
落ちた雫の波紋は、ゆっくりと広がり、そして消えてゆく。人の流す涙も、時がたてば後も残らさずきえてゆくのでしょう。
一日遅くなりましたが。
昨日は終戦記念日でした。
毎年、この時期になると、戦争を体験した祖父母のことを思い出します。
おそらく、私たちの世代は、戦争経験者の話を身近に聞けた最後の世代。
だからこそ、この事実を伝えていかなければならないと強く思います。
それは、次の世代、そしてまた次の世代に語り継ぐべきこと。
娘にも戦争というものについて、やんわりとですが話しました。
でも、一口に簡単に言えるものでもなく、難しさを感じるばかり。
戦争は悪いこと。
それは、誰でもわかること。
ただ、なぜその戦争をしなければならなかったのか。
その戦争を経て、私たちは生まれ、そして、平和の時代を生きられているという事実。
難しいからこそ、話すことをあきらめるのではなく。
事実を伝え、いつか、自分できちんと考えられるようになってほしい。
人の記憶は、時とともに薄れゆくもの。
それは、ある意味仕方のないことで、自然なこと。
戦時中、
どれほどの恐怖と、
どれほどの不安と、
どれほどの絶望の中にいたのだろうか。
国のため、家族のためと、自らを鼓舞して命を賭して守られた国。
今の平和は、ほかの国に与えられたものではありません。
私たちのご先祖様が、守ってくださったのです。
その事実を忘れてはいけません。
戦争は悲しみしか生まない。
だからこそ、絶対に起きてはいけない。
でも。
もし、話し合うこともできず、
ただ一方的に難癖をつけられ、
愛する家族やこの国が危機に瀕しているなら、
それに抗うことも必要です。
それは危険思想でもなんでもなく、
家族を守る、国を守るという当たり前の考えです。
人を傷つけるのも力なれば、
人を守るのも力なのです。
今は、力に触れること自体がタブーのような気がしますが、
それは、守るために必要な力すら放棄させる誤解を生みかねません。
他国から守るために力は必要。
でも、その力は他国を傷つけるものでは決してない。
この二つがそろって、初めて、平和だといえると思います。
ご先祖様が守った日本を、平和な国のまま守り続けていくこと。
難しい問題だからこそ目を背けるのではなく、
今一度、考える問題だと強く思っています。
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