宵闇に 妖しく浮かぶ 赤提灯 おいでやおいで 手まねく方へ
よいやみに あやしくうかぶ あかちょうちん おいでやおいで てまねくほうへ
とっぷりとくれた夜の闇に、妖しい赤提灯が揺れている。
その店の中では、おいでおいでと手招く何かが佇んでいる。

逢魔が時になり、
店の明かりがつき始め、
路地の風貌はガラリと変わる。
軒先の赤提灯に書かれた文字のように、
まさに店内から手招くモノ。
スポンサーリンク
幽霊か、
妖か、
はたまた八百万の神々なのか。
その答えを確かめる勇気もないまま、
人が訪れてはならない世界に足を踏み込んだ千尋は、
なすすべもなく途方に暮れる。
※スタジオジブリさんより、常識の範囲内で場面写真を使用できるとのことなので、ジブリ作品の短歌をシリーズとして詠み始めてみました(詠みやすい場面からになりますので、順不同となることを予めご了承ください)