常春の国へ旅立つ祖母

雪深い 津軽の冬に 別れ告げ 祖母が向かうは 常春の国

ゆきふかい つがるのふゆに わかれつげ そぼがむかうは とこはるのくに

先週末、大正生まれの祖母が亡くなりました。
大往生という言葉にふさわしく、
みんなに見守られて。

江戸にいる私は間に合わなかったのですが、
まるで眠るように、
すーっと呼吸が静かになったと聞きました。

祖父も同じように、
みんなに見守られて大往生。

祖母が亡くなった時間は、
祖父が亡くなった時間とほぼ同じ。

戒名も祖母が好きだった文字があり、
遺影の顔も穏やかで、
参列者の方々も悲しみというよりは、
今まで頑張ったねという感じでした。

主人と娘と共に、
なんとかお通夜とお葬式に出席し、
そのままとんぼ返りするように空港へ。

青森での滞在時間はあっという間でした。

昨年初夏に入院してからというもの、
ずっと寝たきりだった祖母。

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やっと自由に動き回れるだろうし、
おいしいものもいっぱい食べられるようになったはず。

なにより、
祖父に先立たれて二十年。

あの頃からいろんなことが変わりました。

兄も私も結婚し、
それぞれに子供をもうけ、
あげくのはてに今は私たち一家は東京にいます。

思えば、
実家の畑を宅地にして、
私の家を建ててくらさせようと言っていた祖父。

祖母が持つお土産話を聞いたら、
きっと驚きまくるだろうとちょっとくすっとしてしまいます。

おばあちゃん、よくがんばったね。
最後まで、がんばってくれてありがとう。
おじいちゃんにいっぱいお話し伝えてね。
そして、二人仲良く、見守っててね。

今日は冬至。
幼い頃、祖母と祖父がいろいろと教えてくれたことを思い出し、
娘にも伝えていかなくちゃと思う今日この頃でした。


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