津軽百首(弘前ねぷたの夜に)

夏盛り ねぷた囃子が 響く夜 武者絵に潜む 鬨の声さえ

なつさかり ねぷたはやしが ひびくよる むしゃえにひそむ ときのこえさえ

津軽の短く暑い夜空に、ねぷた囃子が鳴り響いている。
市内を練り歩くねぷたの武者絵からは、鬨の声さえ聞こえるように思える。

(※安田蝸牛さんから、下の句をいただきました!ご協力ありがとうございました。)

津軽の夏は短い。
お盆を過ぎると、めっきり朝晩が涼しくなる。

そのお盆前に行われるのが、ねぷたまつり。

武者絵が描かれたねぷたは、
「ヤーヤドー」の掛け声とともに、市内を練り歩く。

沿道には数えきれないほどの人だかり。
屋台はどこもにぎわっている。

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熱気で空がほの白く見えるくらい、
どこもかしこも独特の熱を持っている。

そんな視線を一身に浴びて、
ねぷたはゆっくりと前に進む。

その武者絵の中からは、
鬨の声さえ聞こえるかのよう。

暑い暑い夏。
色濃く深い津軽の夏。

にぎやかな祭りの音は、
夏の夜空に、いつまでも鳴り響いていく。

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言葉の難しさ

言葉とは 人の心で 変わるもの 違えし縁は 消えゆく縁

ことばとは ひとのこころで かわるもの たがえしえにしは きえゆくえにし

言葉には、伝えようとした思いと違って受け取られることもしばしばあります。
違えてしまった縁は消えてしまうのかもしれませんが、消えた分の縁は必ず新しい縁があるものです。

人付き合いというものは、
時にとても難しく感じるものです。

その多くは、
行動による行き違いよりは、
言葉による行き違いの方が多いような気がします。

一旦、違えてしまった縁は、
二度と戻ることはありません。

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仮に、和解したとしても、
それは今までの縁ではなく、
新しく結びなおした縁。

違えた縁は、消えゆく縁。
でも、必ず新しい縁がそばに控えています。

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津軽百首(晴れた冬の夜)

雪積もり 星渡る夜は 藍をとき 津軽の里は 青に染まるる

ゆきつもり ほしわたるよは あいをとき つがるのさとは あおにそまるる

雪が止んで星がよく見える夜は、空の藍色をとかしたかのように、津軽の里が青に染まる。

雪に閉ざされた津軽の冬。
とはいえ、春になるまでずっと雪が降るわけではない。

吹雪が止んで、
雲一つないほど晴れわたる夜も、
ほんのわずかだが存在する。

そんな夜は、
漆黒の空は雪の白さを受けて藍色に、
真っ白な雪は空の藍色を受けて青色に染まる。

一面、青の世界。
まるで絵本のように美しい夜。

耳を澄ませば、
キシキシと降り積もった雪がまた凍る音が聴こえる。

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晴れた夜はとびきり冷える。
その寒さすら心地よく感じるほど、美しい。

凛とした空気の中で、
津軽の里は青色に包まれていく。

※安田蝸牛さんのアドバイスを参考に作らせていただきました。
ご協力ありがとうございました!

 

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