安田 蝸牛さんから下の句をいただいて

天よ地よ 秋の恵みを まもりたまえ 五穀の神の その名拝みて

てんよちよ あきのめぐみを まもりたまえ ごこくのかみの そのなおがみて

驚異的な自然の力の前では、何も打つ手はないのですが、せめて秋の恵みをお守りくださるよう五穀の神に祈るばかりです。
(安田 蝸牛さんから下の句をいただきました)

自然の力は優しくも厳しい。

農家の娘として育った私には、
文字通りその言葉が刻み込まれている。

毎年、この時期に訪れる台風は、
時に非常にも全てを荒らし過ぎ去っていく。

荒れ狂う雨風を前に、
なす術もなくただ通り過ぎることを祈る夜。

幼き頃から何度乗り越えただろう。
何度、大人たちのため息を聞いただろう。

荒らしが過ぎ去った後の畑は、
見るも無残にすべての農作物が全滅になることもある。

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台風が過ぎ去った後の暑い青空の下、
あきらめにも似た笑いとともに、
こうして生きているのだから良かったと言い聞かせて。

それでも、
それでも、また次の年には種をまき育てる。

自然の恵みの恩恵を受けるということは、
自然を受け入れ生活するということ。

実りの季節に訪れる台風が、
仮にすべてを奪い去ったとしても、
我々は種を植える。

秋の恵みをもたらすのは、
まぎれもなく自然なのだから。

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眠れぬ夜は

眠れぬ夜 ふうわり夢へと 誘うは 月映す酒と あなたの寝息

ぬむれぬよ ふうわりゆめへと いざなうは つきうつしゅと あなたのねいき

眠れない夜も、月が映ったお酒とあなたの寝息があれば、心のざわめきも不安も消え失せて、安心して夢の世界へ旅立てます。

眠れない夜。

なんだか心がざわめいて、
眠りにつけない夜。

そんな時は、
月を見ながら物思う。

静かな街並みを見下ろす月。

なんとなく、
月見酒でも嗜もうか。

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夜風に当たりながら、
一人飲んでいると、

規則正しい寝息が聞こえてくる。

耳をすませば、
驚くほど心が落ち着く。

眠れない夜も、
こうして過ごすのなら悪くない。

もう少し、
月と語らい飲み明かそうか。

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久々の子守歌に

久々に 君がねだるは 子守唄 手重ね歌う 眠りし後も

ひさびさに きみがねだるは こもりうた てかさねうたう ねむりしあとも

読み聞かせが寝かしつけの定番となりつつありますが、今夜だけは子守唄がいいという娘。
久々の子守歌で眠ってしまった後も、懐かしさもあって寝顔をみながらしばらく歌ってしまいました。

最近の娘の寝かしつけは、
もっぱら物語の読み聞かせ。

お気に入りは、

ももたろう
白雪姫
シンデレラ
きんたろう

…なんとなく、両極端なジャンルですが、
大体、どの話も楽しそうに聞いてくれます。

そんな中、
今夜は珍しく子守唄で寝るという娘。

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数か月前までは、
私の胸にぴったりと寄り添い、
背中をなでながら毎晩歌っていた子守唄。

今夜は、手を重ねながら、
お互い笑顔でにこにことして歌います。

すぅっと瞼が閉じられ、
眠りにつく娘。

寝かしつけは完了したのに、
重ねた手のぬくもりと、
久々の子守歌が名残惜しくて、
しばらく歌ってしまいました。

どうか楽しい夢がみられますように。
おやすみなさい。

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秋到来

うっすらと 色づく木々の 葉をゆらし そっと運ぶは 秋色の風

うっすらと いろづくきぎの はをゆらし そっとはこぶは あきいろのかぜ

色付き始めた木々を、秋らしい涼しくて乾いた風が揺らしています。
その木々の葉を、そっと地面に運ぶのもまた風の役目。

やっと秋らしい天気になりました。

私生活では、
ようやっと断捨離と大掃除が終わり、
ほっと一息ついています。

娘の七五三の前撮りもありますし、
まだしばらくは落ち着かない日々ですが、
大好きな秋なので、気合いを入れて過ごしています。

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衣替えも終わり、
暖房器具もいつでも使えるようにしたし、
あとはいつ寒くなってもオッケー。

季節の変わり目はドタバタしますが、
それでも、大好きな季節は待ち遠しいもの。

大分スローペースでしたが、
また一日一首を目標に頑張ります!

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急に大人びた娘に

幼子の 手が離れるのは 成長と 己が心に 言い聞かせている

おさなごの てがはなれるのは せいちょうと おのがこころに いいきかせている

母がいないと泣いていた我が子。いつのまにか、一人で輪の中に入っていけるようになりました。
これは成長したと喜ぶべきことだと理解しているのに、まだ心は言い知れぬ寂しさが消えません。

5月からのプレ保育。
母にしがみつき、一人で椅子にも座れなかった。

6月になって、椅子に座れるようになったものの、
母がつねに後ろにいないとダメだと言う。

7月、8月は回数が少なかったこともあるのか、
一人で椅子に座れるように。

そして、9月。

一人できちんと座り、
「かーかはあっちですわってて」というほどに。

さらには、
友達や先生と一緒に幼稚園にいられるようになりました。
(私が忘れ物を取りに自宅にもどったとき)

あんなに、
あんなに私の姿がいないと泣いていたあの子が。

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「かーか、こっちでまってるからね」
そう言い残し、自ら教室にもどって先生たちの元へ。

成長なんだ。
喜ばしい事なんだ。

そうはわかっているのに。

振り向かずに進む小さな背中に、
心強さを感じるとともに、
なんともいえぬ切なさと寂しさが。

頑張ってる我が子を応援しなくちゃ。
母が寂しいなんて思って決意をゆるがせちゃだめだ。

急に大人びた娘に、
喝を入れられたような気がしました。

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