南天の 葉脈浮かび ふち赤く 黄昏色の 星は流るる
なんてんの ようみゃくうかび ふちあかく たそがれいろの ほしはながるる
南天の葉の葉脈が黄色く浮かび上がり、葉の先は赤く染まり始めている。それはまるで、黄昏色の流れ星のように、緑の葉に文様をつけていく。

秋も深まり、
朝晩が冷え込むようになりました。
秋風、
秋の空、
秋の夜。
秋というだけで、
いつもより特別感が増すような気がします。
今回の短歌は、
盆栽として昨年かった南天を詠みました。
自分で育てるまでは、
いつのまにか真っ赤になっていた南天の葉。
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実際に毎日水やりをしていると、
葉脈が黄色く浮かび上がり、
そのころに葉先から赤く染まってくるかのよう。
緑の葉を夜空にたとえるなら、
その葉脈はまるで流れ星のよう。
今は紅葉シーズン真っただ中。
この時期しか見ることのできない一瞬を、
何かの瞬間にふと感じられたらいいな。
そしてやっぱり、
短歌を詠むのは心が落ち着きますね(しみじみ)