津軽百首(津軽の大雨)

雨を吞み 荒ぶる龍よ 今一度 光の元へ 鎮まりたまえ

あめをのみ あらぶるりゅうよ いまいちど ひかりのもとへ しずまりたまえ

大雨を吞み込んだ岩木川は、まるで荒ぶる龍のよう。どうか、この厚い雲の上にある日の光を思いだし、その怒りを鎮め、また緩やかな岩木川に戻ることをただただ祈っています。

昨日、青森県津軽地方を襲った線状降水帯。

私の実家のある青森県鶴田町も、
避難指示がでました。

津軽の歴史は、治水の歴史。

もともと岩木川は荒ぶる龍に例えられるが如く、
よく氾濫をおこしていました。

先人たちが努力の末、
治水工事を行い、氾濫がおきることなくなり、
今の穏やかな岩木川になったのは、
そんなに昔の話ではありません。

ですが、この雨の量は・・・。

空から終わることなく降り続ける雨を、
ただひたすらに吞み込んだ岩木川。

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まるで昔の荒ぶる龍が目覚める如く、
その濁流が牙を向いているように見えます。

ですが、その濁流の中でも、
氾濫しないように、
なんとかもがいているようにも見えて。

だからこそ、
この雨が止むことを願うのみ。

この重苦しい雲の上には、
津軽平野を照らす太陽の光がある。

幾度となく牙を向いた荒ぶる龍にも、
柔らかく包み込む光。

きっとその光が津軽平野を照らし、
また穏やかな岩木川に戻してくれるはず。

ただただ、今は雨が止むことを、
そして、これ以上被害が増えないよう祈るばかりです。


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立秋が過ぎて

立秋の 空の奥には 秋の色 夕暮れ時の 蜻蛉と共に

りっしゅうの そらのおくには あきのいろ ゆうぐれどきの とんぼとともに

立秋になった途端、夕暮れ時の空色が秋の気配を纏い始めた。飛び回る蜻蛉もまた、秋色に染まっていく。

ご無沙汰しております。

娘が夏休みに入り、
あれこれしているうちに、
もう立秋が過ぎてしまいました。

今週はまた暑さが復活するそうですが、
それでも、夜明けと夕暮れ時には秋の気配が。

公園を歩けば、
蝉の大合唱に蜻蛉の散歩。

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夏の気配しかないはずなのに、
夕暮れ時だけは秋が思い出されて。

農家の娘として育ったせいか、
秋はもの悲しさよりも、
忙しさの方が印象的。

だからこそ、
秋が近づくとワクワクします。

とはいえ、まだまだ残暑が続く日々。
皆様もどうかご自愛くださいますように。


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