小さなお客様

夕暮れの 壁にひっそり 家守の子 声を潜めて 吾子と指さす

ゆうぐれの かべにひっそり やもりのこ こえをひそめて あことゆびさす

夕暮れの壁に、小さなヤモリが張り付いている。ヤモリを驚かさないように小声で娘を呼んで、あそこにいるよと指をさして教えてあげる。

夕方になり、
洗濯物を取り込もうとして上を見ると、
なにやら壁にいる。

トカゲっぽくて丸っこい。
これはヤモリかな?

部屋にいる娘を手招きして、
そっと指をさして教えてあげる。

小さな小さなお客様。
娘にとっては初めて見るヤモリ。

大きな瞳と、
吸盤のように膨らんだ指先が、
なんともかわいらしい。

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大きな声を出さないように、
しばし観察。

部屋に入り、調べてみると、
どうやらニホンヤモリだったよう。

この暑さのせいか、
盆栽の周りに羽虫が少し出るようになり、
困っていたところ。

もしかして、食べに来たのかな?

なんともほっこりした休日でした。


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雨の波音

静まりて 心模様の 葉を揺らし 寄せては返す 雨の波音

しずまりて こころもようの はをゆらし よせてはかえす あめのなみおと

ひっそりとした雨の日は、まるで心をかたどったような様々な種類の葉を風が揺らしている。その風が運ぶ雨の音は、寄せては返す波のように、緩急をつけて降り続けている。

今週はなかなかハードな一週間でした。
無事に週末を迎えられてほっとする今日この頃。

まずはワクチン3回目の副反応。

38度を超えることはなかったものの、
相変わらずのモデルナアームと関節痛。

主人は微熱とひどい頭痛で、
私よりはるかに辛そうでした。

3日目を過ぎて元気になり、
今はもう絶好調。

ほんと、健康ってありがたいですね。

次に、メダカの飼育。

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娘が選んだ白メダカ。
主人が水槽やらなにやらすべて調べ、
綿密な情報収集の元、飼い始めてほぼ一週間。

最初はバクテリアがいないから、
水質も安定しておらず、星になる確率も高いとか。

この一週間で落ち着いたのか、
おかげさまで元気いっぱいです。

そんなこんなで、
いよいよ梅雨の時期ですね。

ジメジメムシムシな日が続いてきますが、
みなさまも心身ともにご無理なさらず、
この時期を乗り越えられますように。

今日は晴れの予定でしたが、
地表との温度差なのか雨雲が発達しそうな予感。

ゲリラ豪雨にならないことを祈ります。


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クスノキの芽

春に蒔き 皐月になりて 顔を出す クスノキの芽や すくすく伸びよ

はるにまき さつきになりて かおをだす くすのきのめや すくすくのびよ

4月に蒔いた二つのクスノキの種が、5月になって芽を出した。どうかこのまますくすくと成長してほしい。

昨年の秋。

主人の草野球の応援に行き、
娘と二人で公園内を散歩していた時。

バサッ。

目の前に、木の枝が落ちてきた。

その枝には、
黒くて丸い実が二つ。

とても大きなクスノキの枝が、
鳥の仕業なのか、目の前に落ちてきた。

そこから種をとり、
濡れたキッチンペーパーに包み、
ラップに包んで冷蔵庫へ。

春になり、
カエデの種とともに植えたのですが。

楓はみっつ芽が出て。
クスノキはふたつ芽が出ました!

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楓はもう本葉が出て、
枝が分かれたので、
盆栽用の鉢に3本一緒に植え替え。

クスノキは出たばかりなので、
しばらく様子見。

種から芽を出す喜びは、
本当にうれしくて。

カマツカコケモモの徒長枝も剪定して、
また挿し木にしなくちゃ。

たくさん実をつけてくれたので、
秋に色づくのが楽しみ。

そしてそして、
今日からメダカを飼う予定。

主人と娘は初めてだそうで。
(私は金魚もメダカもザリガニもカメもカニも経験あり)

ワクワクの気持ちと初めてのことに少し不安そうな主人、
メダカを図鑑で見て、オスとメスを判別できるようになった娘。

大切に大切に育てようね。

ではでは、これからあれこれ頑張ります!
皆さまにとっても、善き一日でありますように。


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思い出の景色(津軽百首)

亡き友と 過ごした日々は 遠くとも 津軽の春は 今日も来たれり

なきともと すごしたひびは とおくとも つがるのはるは きょうもきたれり

今は亡き友と過ごした懐かしい日々は、昨日のことのように思い出されるのに遠くなっていくが、あの日見た津軽の春の景色は、今日も変わらずあり続ける。

懐かしい友との思い出。

酒を酌み交わしながら、
夜通し語り合った日々。

希望に満ちた日も、
絶望に慄いた日も、
いつでも友はいた。

あれから数十年。

今はもう、
友はいない。

常春の国へ、
一足先に旅に出たようだ。

友よ。

同じ津軽に生まれ、
同じ時を過ごし、
津軽の地に眠る友よ。

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この春の景色を覚えているか。
林檎の花を、柳の枝を、覚えているか。

今はただ風が吹く津軽野で、
君と生きた軌跡を、
私は懐かしむ。

友よ。

また出会うその日まで、
私はこの津軽で生き続ける。

昨日の父からのメールから、
今は亡き父の友を偲び詠んだ短歌です。

父の親友であるその人は、
昨年、亡くなりました。

幼いころ、
猫のぬいぐるみとケーキをもらったことを、
今でも覚えています。

どうかどうか、
常春の国で好きな絵や写真に囲まれ、
楽しく暮らしていますように。


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松の葉に集う珠

松の葉に 流れ連なる 雨の珠 光り映すは 灰青の空

まつのえに ながれつらなる あめのたま ひかりうつすは はいあおのそら

細長い松の葉に、雨が流れて粒が珠のように連ならってる。その珠のような雫がわずかな光を受けて灰青の空を映しこんでいる。

連日、雨が続きますね。

今日で一段落するようですが、
それでも、快晴はしばらくないのかな?

雨の日は、
自分の心と向き合う日。

傘で跳ねる雨の音。
いつもよりも静かな街並み。

目に映る景色のすべてに、
それこそ満遍なく、雨が降っていて。

傘越しに見上げる空は、
灰青に染まっている。

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こんな日は、
無理にテンション上げたり、
無理にポジティブになろうとせず、
ありのままの自分の心と向き合うことにしています。

弱くて、逃げたくなる心。
辛くて、泣きたくなる心。

どんな心でも、
私の心。

雨の日は、
いつも片隅においている、
小さな心に向き合う日。

静かに、静かに。
優しく自分の心を受け止めよう。

きっと、
雨が止むころには、
心も軽くなるはずだから。




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