北風と木

北風に 葉のなき枝は 従うも ふとき樹幹は 微動だにせず

きたかぜに はのなきえだは したがうも ふときじゅかんは びどうだにせず

北風が吹き荒ぶたびに、葉のない枝は右へ左へ揺れてしまうが、太い樹幹は微動だにせず、どっしりと大地に佇んでいる。

一年で一番さむい季節。
北風は容赦なく吹き荒ぶ。

荒くれもののような風は、
葉のない細枝を容赦なく揺らす。

右へ左へ、
北風が吹く方へ、
自分の意志とは違ったとしても。

でも、
樹幹は揺らぐことはない。

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どれだけ北風が吹き荒んだとしても、
微動だにせず、佇んでいる。

大地に張った根は、
水も栄養もしっかりと樹幹へと渡す。

細い枝先まで、
満遍なくいきわたるように。

芯がしっかりしていれば、
何が起きても動じなることはない。

人もまた、
同じなのかもしれない。


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春の気配

冬土用 風冷たくも 心よし 冬芽伸びたる 春の気配に

ふゆどよう かぜつめたくも こころよし とうがのびたる はるのけはいに

冬土用で風は身を切るように冷たいけれど、この冷たい風の中でも春の気配を信じて冬芽が伸びていくのを見るのは心地よいものである。

冬土用の真っただ中。

一年で一番寒い季節だけあって、
昨日今日と本当に風が冷たいですね。

オミクロン株の感染者数も増えて、
緊張が増しますが、
感染防止の基本を守って、
なんとか乗り切りたいものです。

この冷たい風の中でも、
植物はしっかりと春の気配を感じ取って、
冬芽が少しずつ伸びています。

私の盆栽たちの冬芽も、
日に日に大きくなるようで、
0.1ミリくらいのせかいではあるのですが、
なんともいとおしい限り。

ヒヤシンスもすくすくと根を伸ばし、
花のつぼみができました!

ちょど立春の頃に咲くかもしれません。
(もっと早く咲くかも?)

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心が不安な人は、
ぜひ植物を育てることをオススメします!

盆栽ならちょっとやそっとじゃ枯れないものもありますし、
観葉植物でも枯れにくいものもあります。

今の時代、
いかに心を保つかが大切な気がします。

植物のある生活は、
ざわざわする心を癒してくれるようで。

いろいろなニュースでざわざわしますが、
植物のひたむきな姿を見て、落ち着きます。

冬土用が終わったら、
いよいよ種まきや針金掛けや植え替えの季節。

いまから本を熟読して、
しっかりと予習しておこうと思います。


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言葉の大切さ

言葉とは その時々で 変わるもの 抉るも癒すも 思いのままに

ことばとは そのときどきで かわるもの えぐるもいやすも おもいのままに

言葉というものは、思いのままに人を癒すことにもなり傷つけることもできるものである。

昨日は、
娘と久しぶりに大喧嘩。

その中で、
娘に言われた一言がずっと心に突き刺さって。

まだ7歳。

そこまで本気の言葉じゃないのはわかる。

ただ、
イライラやモヤモヤをぶつけただけ。

でも、
それでも傷ついた。

少なくとも、
彼女が生まれて話してきた言葉の中で、
一番傷ついた。

本人は言えてすっきりしたのか、
もういった言葉すら忘れてるのか、
通常通り。

いった本人はそんなもの。

いわれた人がどれだけ傷ついたかを慮ることもなく、
何事もなく過ごしている。

だからこそ、
今日もう一回話し合い。

ずーっと言葉については話してきたつもり。

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人を傷つけることも、
人を癒すことも、
言葉はどちらもできる。

時として、
言葉は刃にもなり、
人の命を奪うほど危険なものであることも。

だからこそ、
しっかりと話して諭す。

どれだけ傷ついたか。
どれだけ理不尽なことか。

傷つける言葉を言うのなら、
その相手と縁を切るくらいの覚悟で言うこと。

その覚悟がないのなら、
そもそもそんな言葉を使うべきではないということ。

今はまだ娘の心の中で落とすことはできないかもしれない。

ただ、忘れてはいけないのは、
言葉は諸刃の剣だということ。

いつか、心に届くことを願って。

随分、成長したんだなと思いつつも、
人として生きる道を外さないように。

話し合った後は、
ちゃんと仲直りして。

私も伝えられて、すっきり。
…とはいえ、本音はものすごくぐったり(涙)

今日は早めに寝ます。
それでは、おやすみなさい。


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津軽百首(冬の夕暮れ)

夕されば 里はいよいよ 冴えわたり 纁の光に 染まりゆくかな

ゆうされば さとはいよいよ さえわたり そひのひかりに そまりゆくかな

夕暮れになると、里はますます冷えて澄み切り、 纁 (明るい赤橙色)の光に染まっていくのだなぁ。

冬の夕暮れは早い。

津軽の冬に晴れ間は少なく、
その少ない晴れた日の夕暮れは、
とても珍しいからこそ名残惜しい。

太陽が沈むほど、
空気は澄み切ってますます冷たさを増す。

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その清廉とした空気は、
纁色の光をどこまでも広げ、
雪も街もすべてが染まっていく。

ほんのわずかな時だからこそ、
この夕暮れがとつもなくいとおしい。

冬の津軽は実に、
様々な色に染まるのである。


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訪れるモノたち(千と千尋の神隠し)

いづこより 船は来たりて 篝火の 灯り影ろふ 夜の帳に

いづこより ふねはきたりて かがりびの あかりかげろう よるのとばりに

真っ暗な闇のどこからともなく船が来て、篝火の灯りに影が色濃くなる。

夜の帳が下り、
川の水が増えて向こう岸に行けなくなると、
その川に灯りが見え始める。

その灯りは、
船の篝火で誰も乗ってないようにも見えるのだが、
岸についた船からは人ならざる者が下りてくる。

まだ夜は始まったばかり。

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これから起こることについて、
千尋は何も知らない。

なぜなら、
ここは別の世界なのだから。

※スタジオジブリさんより、常識の範囲内で場面写真を使用できるとのことなので、ジブリ作品の短歌をシリーズとして詠み始めてみました(詠みやすい場面からになりますので、順不同となることを予めご了承ください)


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