津軽百首(津軽じょんがら)

じょんがらは 岩にぶつかる 波のやう 津軽の叫び うねりを増して

じょんがらは いわにぶつかる なみのやう つがるのさけび うねりをまして

津軽三味線が奏でるじょんがら節は、まるで真冬の日本海の荒い波が岩にぶつかるかのように激しい。それはまさに、津軽人の心の叫びであり、力強い音色はうねりを増すように人々を魅了していく。

津軽じょんがら節は、
心の奥にある魂そのものに響く音。

津軽三味線の迫力ある演奏は、
一生に一度は経験していただきたい。

和太鼓のように、
体に響く音でありながら、
音色はあくまでも透明感があり、
心に深く刻まれる。

その荒々しさは、
まるで冬の日本海のよう。

身を切るような寒さに、
吹き荒ぶ風。

波はうねりを増しながら、
その勢いのまま岩にぶつかっては、
激しい水飛沫とともに消える。

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鉛色の空はどこまでも重く、
仄暗い景色はただ、
春が来るまでじっと耐えるのみ。

哀しさややるせなさ、
そして絶望にも似た諦め。

でも、津軽に住むならば、
それらをすべて受け入れるしかない。

そんな津軽人の心の叫びを、
津軽じょんがら節は表しているかのよう。

津軽三味線の音色はやはり、
冬の日本海が一番よく似合う。

きっと、
先祖代々聴いてきた魂の音。

鉛色の冬の空を見上げるたび、
遠く離れた場所にいても、
津軽じょんがら節を思い出す。


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津軽百首(消し炭の山)

消し炭のやうに色無き山はただ 諸人拒み 陽光を待つ

けしずみのようにいろなき やまはただ もろびとこばみ ようこうをまつ

消し炭のように灰色の世界に染まる山は、様々な人を拒みながらただ陽光を待っている。

雪が降り続ける空は、
どこまでも鉛色で重苦しい。

その鉛色の空から降る雪は、
津軽の里をモノトーンの世界に変える。

それはまるで、
水墨画のようでもあり、
消し炭のようでもあり。

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人を拒んでいるかのように、
ただただ静けさの中にある。

待ち望むのは陽光。

暖かな光は、
雪深い森の奥まで届くはず。

この色無き世界に迷わぬよう、
諸人を拒みながら、
ただ陽光を待つ。


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冬本番

吐く息は たわわに実る 赤い実を 淡くにじませ 儚く消える

はくいきは たわわにみのる あかいみを あわくにじませ はかなくきえる

冬本番になり凍てつく空気の中、吐く息はとても白く、街路樹の赤い実をぼやけさせてすぐ消えてゆく。

今朝は今年一番の冷え込みでした。

吐く息はどこまでも白く、
日向と日陰のコントラストは、
真夏の色とは違い、
温度差として存在する。

そんな街の景色は、
2021年の終わりも近づいてきてると、
教えてくれるかのよう。

盆栽たちも、
紅葉を始めたものもあれば、
寒さで弱っているものもあり、
落葉して枝だけとなって春まで眠るものもあり。

やはり、体感だけではなく、
こうして身近に植物があることで、
季節の移り変わりを強く感じられます。

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今月半ばから来月半ばまでは、
ドタバタする日々が続くので、
ちょっと更新が滞りがちになります。
(というか、すでに滞ってますよね)

落ち着き次第、
また毎日更新を目指しますので、
もしよろしければ見に来てくださいね。

とはいえ、冬が深まるこの時期も、
個人的に大好きな季節ですので、
時間を見てちょこちょこと更新できたらと思います。

急に冷え込んできたので、
どうか皆様もご自愛くださいますように。

寒い季節だからこそ、
ちょっとした暖かさを見つけて、
そこでほっこり気持ちをゆるめてくださいね。


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コーヒータイム

淹れ立ての 湯気がふわりと 広がりて いつもの部屋が カフェへと変わる

いれたての ゆげがふわりと ひろがりて いつものへやが かふぇへとかわる

少し寒い日、淹れ立てのコーヒーの香りが部屋を包み込むと、まるでカフェにいるかのような特別な部屋になる。

一気に肌寒くなりましたね。

先月までの暑さが嘘のように、
季節は確実に冬へと変わり、
温かい飲み物がよりおいしく感じる季節になりました。

少し寒い部屋で珈琲を入れると、
いつもよりも湯気が白く、
そして香りがどこまでも広がる気がして。

その瞬間、
どこよりも気心の知れた、
どこよりもリラックスできるカフェへと早変わり。

といいつつも。

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実際の私は、
珈琲より紅茶や緑茶が好きなので、
カフェでおしゃれに珈琲を飲む人に憧れます。

珈琲の味の種類の豊富さとか、
とても奥深い世界ですよね。

自分でブレンドしたり、
コーヒーミルで豆を挽いたりするのも素敵。

ただ、体質なのか、
珈琲をのむと腹痛になることが多いので、
憧れはあこがれのまま実践することは叶わず。

大人になれば、
珈琲やビールのおいしさがわかる人間になると思っていたのですが、
それも人によるのだなとしみじみ感じる今日この頃。

寒い日はぜひ、
珈琲とともに素敵な一日をお過ごしくださいね。


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静かな月夜に

夜の窓 ひそりと開けて 吾子と見る 月もひそりと 見下ろしている

よるのまど ひそりとあけて あことみる つきもひそりと みおろしている

夜の窓をひっそりと娘と開けて、月を見上げると、その月もまた、自分たちを見下ろしているようだった。

最近の娘とのナイトルーティン。

夜の窓を開けて、
夜空を見る。

昨日は、くっきりとしたお月様。
今日は、雲の流れがわかるお月様。

冷えた空気は、
とても澄んでいて、
ひそひそ声で娘とお話。

少し体が冷えてきたら、
お布団に戻って、
暖かい毛布にくるまって、本を読む。

最近のお気に入りは、
不思議や謎に関する辞典。

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今日は、
くらげの話と、
どんぐりの話と、
きれいな石の話。

読んでいるうちに、
すうすうと夢の世界へ。

生まれてからずっと、
毎日見続けている寝顔。

心がほっこり、
温かくなる。

あまりに気持ちよさそうな寝顔に、
思わず微笑んでしまう。

今日も一日、
本当によく頑張ったね。

おつかれさま。
楽しい夢が見れますように。


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