津軽百首(白鳥の旅立ち)

春うらら 津軽の冬に 別れ告げ 飛び立つ白鳥 北へ北へと

はるうらら つがるのふゆに わかれつげ とびたつしらどり きたへきたへと

春になり、田んぼにいた白鳥もはるか遠い北の大地へ飛び去って行く。

雪解けが始まると、
白鳥たちは故郷の北の大地へと飛び立ちます。

長い旅路になるので、
雪が解けた田んぼに残るもみ殻や米をついばみ、
たくさん蓄えます。

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甲高い声とともに、
隊列を組んで飛び始める姿は、
津軽の農作業の始まりの合図。

また冬になり白鳥が再び訪れる頃まで、
しばしのお別れです。


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あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

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サヨナラと桜

サヨナラと 言いたくなくて いつまでも 佇む私に ただ降る桜

さよならと いいたくなくて いつまでも たたずむわたしに ただふるさくら

別れの言葉を言いたくなくて佇んでいる私に、散り際を間違えない桜の花びらは当たり前のようにひらひらと舞い落ちていく。

桜の散り際は実に見事。

どれだけ人に望まれていても、
どれだけ人に惜しまれていても、
散る時は一斉に散っていく。

私といえば、
「サヨナラ」の言葉を言いたくなくて、
ただここに佇んでいる。

言えば、終わってしまう。
言えば、会えなくなってしまう。

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だからこそ、
最後の言葉が言えない。

そんな私に、
散り際を間違えない桜の花びらは、
ひらひらと降り注ぐ。

その花びらに勇気をもらって、
いつもより少しだけゆっくり息を吸って。

言おう、君に。
「サヨナラ、今までありがとう」


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