津軽百首(遠き夕暮れ)

暗くなる 前に帰りを 促すは 足元照らす 夕陽の鏡

くらくなる まえにかえりを うながすは あしもとてらす ゆうひのかがみ

日が暮れて周りはもう暗くなるころ、早く帰るように水たまりに映った夕陽がおしえてくれるようだ。

学校帰り、
約束したわけでもないのに、
みんなで集まって。

かくれんぼ。
おにごっこ。
笹船流し。
探検ごっこ。

たくさん笑って遊んでいると、
あっという間に日が暮れて。

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一足先に、
夜が訪れた暗い道。

でも、
水たまりに映った夕陽が、
少しだけ足元を照らしてくれて。

帰ろう、帰ろう。
また明日。


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はじめての星座

窓を開け 凍える空気を 身に纏い 輝くオリオン 吾子に教えし

まどをあけ こごえるくうきを みにまとい かがやくおりおん あこにおしえし

我が子が眠れない冬の夜、そっと窓を開けて、夜空を見せた。
キラキラと輝くオリオン座が、君にとってはじめて覚えた星座になった。

眠れない冬の夜。
きっと、心がざわついているのだろう。

そんな娘を誘って、
そっと窓を開けて夜空を見せた。

開けた瞬間、
ひんやりとした風が入り込み、
吐く息はどこまでも白くなる。

それでも、
空気が澄み切った冬の夜空は、
キラキラと輝いていて。

「ほら、あれがオリオン座だよ」
「どれどれ?あ、わかった!」

小声だけれど、
見つけたうれしさで少しだけ高くなる声。

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「きれいだねー」

オリオン座のほかにも、
少しほかの星座も説明して。

ほほが冷たくなったところで、
お布団に戻る。

ふかふかの毛布にくるまって、
ぎゅーっと抱っこすれば、
静かな寝息が聞こえ始める。

こんなに大きくなったんだなぁ。
でもまだ、私よりも全然小さいなぁ。

眠る娘の髪にほほをつけて、
楽しい夢が見れますようにと心から祈る夜。

オリオン座もきっとにっこり。
それでは、おやすみなさい。


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初めての通学路

手を振って 数歩進んで 振り返る 小さな背中 夢は大きく

てをふって すうほすすんで ふりかえる ちいさなせなか ゆめはおおきく

手を振って数歩進んでは、また振り返って手を振る。そうして、どんどん遠ざかっていく小さな背中だけど、きっと胸の中は希望に満ち溢れているのだろう。

いよいよ、娘の小学校生活が始まりました。

いろいろと不安なことがあったみたいですが、
ひとつひとつ解決していってるようで、
親としては口出しせずグッと見守るように心がけています。

幼馴染の男の子と二人で歩く、
子供だけだと初めての通学路。

何度も振り返っては手を振って、
次第にその背中が遠くなる。

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さらにもう一人の幼馴染の女の子と合流し、
三人一緒に並んで登校。

遠ざかっていく小さな背中は、
ランドセルよりも大きな夢を背負っているはず。

どうかどうか、
楽しい小学校生活を送れますように。

祈るような気持ちで送り出す日々が、
しばらくは続きそうです。


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咲き誇る花に

うららかな 春の光に 咲く花よ 姿はここに 想いは風に

うららかな はるのひかりに さくはなよ すがたはここに おもいはかぜに

春の柔らかな光に照らされて咲く花は、姿がここに残したまま、風に思いを乗せているのだろう。

柔らかな春の光の中、
さまざまな種類の花々が咲き誇る。

その鮮やかな色は、
見る者の心を癒してくれる。

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優しい春風に揺れる花々は、
きっと、ここに姿を残したまま、
自由に空を飛び回っているのだろう。

その証拠に、
花が揺れるたび、
風が通るたび。

ほら、花の香りがする。


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津軽百首(春の小川)

雪解けの 水は雪より 冷たいと 泥に潜りし 泥鰌と田螺

ゆきどけの みずはゆきより つめたいと どろにもぐりし どじょうとたにし

雪解けの水はとても冷たいので、きっとドジョウやタニシも寒くて泥に潜っているだろう。

雪解けの水は、
雪よりも冷たい。

山の雪が解けて、
水量が増した小川。

キラキラと反射する水はきれいで、
どこまでも透き通っている。

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その清らかな流れの中で、
目覚めたドジョウとタニシ。

でも、あまりの冷たさに、
きっとまた泥の中に潜り込んでしまうだろう。

春の光は暖かいのに、
水はまだまだ冷たいのだから。

津軽の本格的な春は、
もう少しだけ、先。


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