風の通る道

我の目に 風の姿は 見えぬとも 白き雲にぞ  道は連なり

われのめに かぜのすがたは みえぬとも しろきくもにぞ みちはつらなり

私の目で風の姿を見ることはできないが、雲の流れを辿れば、風が通り過ぎた道を知ることくらいはできるでしょうか。

梅雨の晴れ間の今日。

吹きすさぶ風は6月のものとは思えないほど温く、
涼をもたらすほどの冷たさも持ち合わせていない。

だが、
だからこそ、
まるで一足先に夏が訪れたような違和感。

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この強い風は、
どこからきて、どこへ行くのか。

私の目には、
その風の姿を見ることはできない。

でも、
青空に浮かぶ白い雲を見やれば、
風の通り道を知ることができる。

きっとこの風は、
これから来る夏が待ちきれずに寄越した風。

もう少ししたら、
改めて暑さとともに戻ってくるのだろう。


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梅雨空の恋

傘越しに 君の背中を 見やる午後 囁く声も 雨音に消ゆ

かさごしに きみのせなかを みやるごご ささやくこえも あまおとにきゆ

傘越しならば、君の背中を安心して見つめられる。
また伝えていない言葉を小さく囁いて見ても、雨音がきっとかき消してくれるから。

梅雨の空。

ただ雨音と、足音だけが、
街を埋め尽くしている。

いつもなら、
うつうつとするこの空模様。

でも、今は違う。

傘越しなら、
君の背中を見つめられる。

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この雨なら、
きっと振り返ることもないから。

まだ、伝えていない言葉を、
伝える勇気のない言葉を、
そっとつぶやいてみる。

届くはずもないとわかっているけど、
それでも、鼓動は早くなる。

いつか。
そう、いつか。

君に伝えるときに、
私はきっと、
この雨の日のことを思い出すのでしょう。

初めてあなたに、
「好き」とつぶやいた日のことを。


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