雪解けの 土より出づる 蕗のとう 春来たるらし この里山に
ゆきどけの つちよりいづる ふきのとう はるきたるらし このさとやまに
雪解けの土から、フキノトウが顔を出している。
この里山にも、春が来たようだ。
冬は一面雪景色。
真っ白に閉ざされた世界に、鉛色の重苦しい空。
吹きすさぶ風はすべてを凍てつかせ、誰もが肩を寄せて過ごす冬。
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やがて、日があたたかくなり、山々の木の根元の雪が解け始め、少しずつ季節が変わっていくのかと思えば、また冬のように寒くなったりと三寒四温。
そんな中、あぜ道にフキノトウが顔を出し始めた。
どうやら、ようやくこの里山にも春が来たらしい。
もう少し増えたら、春の恵みとしていただくとしよう。