里山の春

雪解けの 土より出づる 蕗のとう 春来たるらし この里山に

ゆきどけの つちよりいづる ふきのとう はるきたるらし このさとやまに

雪解けの土から、フキノトウが顔を出している。
この里山にも、春が来たようだ。

冬は一面雪景色。
真っ白に閉ざされた世界に、鉛色の重苦しい空。
吹きすさぶ風はすべてを凍てつかせ、誰もが肩を寄せて過ごす冬。

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やがて、日があたたかくなり、山々の木の根元の雪が解け始め、少しずつ季節が変わっていくのかと思えば、また冬のように寒くなったりと三寒四温。

そんな中、あぜ道にフキノトウが顔を出し始めた。
どうやら、ようやくこの里山にも春が来たらしい。

もう少し増えたら、春の恵みとしていただくとしよう。


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個性というもの

咲く花も 茂る草にも 石にすら 同じものなど ひとつもあらず

さくはなも しげるくさにも いしにすら おなじものなど ひとつもあらず

この世に存在しているすべての物は、同じものなどひとつもない。
咲いている花も、茂る草たちも、路傍の石にすら、同じものなどないのだ。

この世に存在しているものの中で、まったく同じものなど何一つない。

同じように見える花や草や石ですら、同じものはなにもないのである。

となれば、人間も一人一人が違って当たり前であり、生きている以上、みな個性的なのである。

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しかしながら、他人と比べ優劣を憂い、より個性的であろうとする人もいる。

違うのだ。人はみな、個性的なのである。
そして、自分自身とて、昨日と今日は同じではないのである。

 

 


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己が進む道

人の世に 定めというもの あるならば 我は歩まん 己が道のみ

ひとのよに さだめというもの あるならば われはあゆまん おのがみちのみ

人生に定めというものがあるならば、私は私が進む道を歩むのみだ。

人の世の定めというものは、生まれた時から決まっているのだろうか。
それとも、生きているうちに変わっていくのだろうか。

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正解は、きっと誰にもわからないのだ。
ならば私は、私が信じて進むべき道を進むのみ。

そもそも正解かどうかなど、誰が決めるわけでもない。
私が私に恥じないよう、悔いないよう、生きるのみ。

 


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幼き日の思い出

母になり 思い返すは 親心 遠き思い出 なお鮮やかに

ははになり おもいかえすは おやごころ とおきおもいで なおあざやかに

母になって、初めて自分が子供の時の親の心がわかった気がする。
遠い日の思い出が、なお一層鮮やかに思い出される。

自分が母になって、子供の頃のことをよく思い出すようになった。

もっと遊んでほしかった。
褒められて嬉しかった。
わかってもらえなくて悔しかった。

あの時、なぜ伝わらないのか、なぜ、理解してもらえないのかを怒っていたけれど。

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今、子供を見て思う。
やはり心配なことは心配だし、理解してもダメなことはダメということ。

その度に、怒る子供と自分の幼き姿を重ねてみて、思い出は一層鮮やかになるのである。

 

 


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桜祭りの夜

花篝 宵に華やぐ 宴の間 月星明かり 地の花明かり

はなかがり よいにはなやぐ うたげのま つきほしあかり ちのはなあかり

かがり火が灯され、ただでさえ夜なのに華やいでいるのだが、空には月に星明かり、地には満開の桜で、さらに宴を華やかにしている。

夜桜というのは、昼間の桜と違って艶めいて華やかである。

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その華やかさに輪をかけているのが、空に輝く月や星の明かりとかがり火。

それぞれの明るさをもって、春の夜を華やかにしているのである。


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