たんぽぽの綿毛

ふわふわと 幼子の息 風になり 青空に飛ぶ たんぽぽの綿毛

ふわふわと おさなごのいき かぜになり あおぞらにとぶ たんぽぽのわたげ

幼子の吐息が風となって、たんぽぽの綿毛を空高く飛ばしていく。

手に取った綿毛を、さも不思議そうにみつめる我が子。

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これはたんぽぽのお花の種で、
ふわふわの白いものは遠くに飛ぶためのものだよ。

思いっきり吹き付けた吐息は風となって、
綿毛を空へといざなっていく。

どこまでもどこまでも遠くへ。
いつか目を出すために、もっと遠くへ。


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春の気怠さ

薄曇り 春の気怠さ ほぐすのは 山の恵みの ほのかな苦み

うすぐもり はるのけだるさ ほぐすのは やまのめぐみの ほのかなにがみ

うす曇りの天気で何だか気怠い春の体を、口にした山菜のほのかなにがみがほぐしていくようだ。

春特有の気怠さ。
そして、天気もうす曇りだと、心身ともになにやら調子がでない。

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そんな時、口にした山菜のほのかなにがみに、体がデトックスされる気がした。

遥か昔から、きっとこうして山の恵みに感謝をしながら、旬のものをいただくことで、体を浄化してきたのだろう。

山の恵みに改めて感謝した日だった。


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君のそばで

今はただ 物思うより ただ君の そばにいられる それだけでいい

いまはただ ものおもうより ただきみの そばにいられる それだけでいい

色々なことがあるけど、あれもこれも考えなければいけないこともあるけど、今はただ君のそばにいられるだけで、それだけでいい。

いろいろなことがあるけれど。
山積みの問題はあるのだけれど。

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でも、たまに会えたからこそ、今はこの時間を大事にしたい。

仕事はまた後で頑張ろう。
今はただ、君のそばで君を感じていたい。


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ゆらめく水面

ゆらゆらと 揺らめく水面 きらきらと 光眩く 世界を映す

ゆらゆらと ゆらめくみなも きらきらと ひかりまばゆく せかいをうつす

ゆらゆらと揺らめいている水面は、光を反射してキラキラと輝いている。
まるでこの世界そのものが輝いているようだ。

ゆらゆらと揺れる水面。
きらきらと輝く景色。

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映し出される景色は、見上げた景色と同じはずなのに、別世界のよう。

この世界を美しくみせてくれる水。
生命を育む命の水。

その流れはおだやかで壮大だ。


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柔らかな街

幼き手 自然とつなぐ 幸せに 街の景色も 柔らかになる

おさなきて しぜんとつなぐ しあわせに まちのけしきも やわらかになる

まだ幼い子の小さな手。当たり前のように繋いでくるその手に幸せを感じていると、普段の街並みすら柔らかく思えてくる。

まだ幼い子が、当たり前のように手を伸ばしてくる。

「道路を歩くときは、必ず手を繋いでね」

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何度も何度もそんな会話を繰り返し、いつの間にか習慣に。
そして、今日も当たり前のように手を繋ぎ、嬉しそうに歩いて行く。

その小さな手の温もりに、しっかりと握られた手のひらに、とても幸せを感じる。

つい緩んでしまう頬が、街の景色すら柔らかにしてしまうようだ。
ありがとう、幼き君。

こんな景色を見れるのは、紛れもなく君のおかげ。
明日も、お散歩に行こう。手を繋いで。


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