薄墨の空に

赤や黄の 鮮やかさより 薄墨の 空にはくすんだ 葉色が似合う

あかやきの あざやかさより うすずみの そらにはくすんだ はいろがにあう

赤や黄色のような鮮やかな葉色は青空に映えるが、薄墨を広げた空には、くすんだ葉色の方がよく似合う。

赤や黄色の鮮やかな紅葉は、
すっきりと晴れ渡った青空によく似合う。

薄墨を広げたような空には、
くすんだ紅葉がよく似合う。

どちらが優れているわけでも、
どちらが劣っているわけでもなくて。

それぞれに、
それぞれの良さがある。

ひとつの景色も、
見方を変えれば、
別の景色になる。

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この世界は実に奥深い。

晴れには晴れの、
曇りには曇りの、
雨には雨の、
雪には雪の、
美しさがある。

季節も、
一日の移り変わりも、
人生も。

見方を変えて、
奥深い世界を見つけてみよう。

知識で知ることと、
経験で知ることは、
また違った世界なのだから。


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枯葉の旅立ち

カサカサと 軽やかな音 響かせて 枯葉旅立つ 光の方へ

かさかさと かろやかなおと ひびかせて かれはたびだつ ひかりのほうへ

カサカサと軽くなった枯葉は、軽やかな音と共に光の方へ旅立っていく。

乾いた風が吹く季節。

あれほど青々とした葉も、
水分を失ってカラカラに乾いていく。

枯葉は驚くほど軽く、
軽快な音を響かせて、
風に揺れている。

その姿が、
もの悲しく見えないのは、
きっと希望に満ちているから。

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青葉の時から、
ずっとずっと憧れていた景色。

枯葉になって、
やっと空へと飛び立てる。

枯葉は悲しいわけじゃない。
枯葉は悔しいわけじゃない。

光の方へ、飛んでいこう。
風に乗って、飛んでいこう。


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枝先で熟す柿

夕暮れの 陽の色宿し 枝先で たわわに実り 熟れゆく柿よ

ゆうぐれの ひのいろやどし えださきで たわわにみのり うれゆくかきよ

柿の木の枝には、まるで秋の夕暮れのような鮮やかな橙色に色づいて、熟れていく柿がたわわに実っている。

毎年言ってるような気がするセリフですが、
今年の気候も安定しませんでしたね。

梅雨時期に真夏日があったり、
真夏なのに梅雨のような長雨が続いたり、
早めの秋がきたかと思いきや、
10月になったのに猛暑日があったり。

激しすぎる寒暖差は、
人間はもちろん、
あらゆる生物にとって、
ものすごく負荷がかかります。

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そんな中でも、
日を追うごとに色づく街路樹の葉や、
色づいていく柿の果実を見ると、
確実に季節はかわっていくのだと、
なぜかほっとします。

今年も残すところあと二か月半ほど。

この感じだと、
急に寒くなる日が始まる可能性もあるので、
早めに冬支度を整えておこうと思う今日この頃でした。


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さよならの風景

日が暮れて 夕焼けチャイムが 響く空 「また明日ね」と 影もさよなら

ひがくれて ゆうやけちゃいむが ひびくそら またあしたねと かげもさよなら

友達と公園で沢山遊んで、気が付けばあっという間に帰る時間。夕焼けチャイムは帰りの合図。「また明日ね!」と別れる頃には、影も夜にとけていく。

少しずつ夕暮れの時間が早くなりました。

気温こそ残暑のそれですが、
間違いなく季節は秋。

街路樹の葉は色づき、
夕暮れの時間は早くなり、
空は格段に高くなる。

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夕暮れチャイムが鳴る時間は、
お家に帰る合図。

「また明日ね!」と手を振る子供たちの影も、
ひっそりと夜に溶けていく。

そして、静かになった公園は、
今日の出来事を思い出しながら、
明日を夢見て眠りにつくのでしょう。


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秋の景色に

諦観の 色を纏いし 紅葉や 散るを惜しむは 人ばかりなり

ていかんの いろをまといし もみぢばや ちるをおしむは ひとばかりなり

自らの散る時を知り色を変える紅葉の葉。いつまでも散らないでほしいと思うのは、きっと人だからこその想いなのだろう。

気が付けば、
街路樹の葉も秋色になりました。

春になれば芽吹き、
夏になれば葉を茂らせ、
秋になれば色を変えて散り、
冬になれば眠りにつく。

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自らの宿命に抗うこともなく、
諦観の念とともに生きる植物の姿は、
煩雑な思いにとらわれがちな人間にとって、
決してたどり着くことのない無我の境地。

だからこそ、
紅葉の美しさは心に響くのでしょう。

自らの時を知り、
退き際を見誤ることもなく、
色を変えて散りゆく紅葉。

その姿に、
どんな時でも驕ることなく、
常に自らの襟を正さねばと思う今日この頃です。


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