少年の思い出

陽のひかり 浴びてあおぐは 晴れし日の 幼きおもかげ 今になりなむ

ひのひかり あびてあおぐは はれしひの おさなきおもかげ いまになりなむ

まぶしすぎる日差しに目を細めながらふと空を見れば、晴れ渡る青空。
この空を同じように見上げた幼い頃を懐かしく思うと同時に、そこから随分と時間が過ぎて今になっているのだなぁ。

泥だらけになって汗まみれになって夢中で遊んだ幼き日。
毎日が新鮮で、毎日が宝物のようにキラキラと輝き、興奮と感動に満ち溢れていた。

まぶしすぎる日差しを遮るように手をかざし、目を細めながら見上げた空。
あの頃と何も変わらないはずなのに、随分と遠く感じるようになったのはいつからだろう。

大人になったと言えば聞こえがいいが、どうしても毎日に追われる日々が続いていることに、軽い絶望すら感じてしまう。
あの自由だった気持ちは、一体、どこで手放してしまったのだろうか。

得たものも沢山ある。
限られたお小遣いの中で何を買うか真剣に悩んでいたあの頃からすれば、多少は色々買えるようにもなったし、好きなものも自分の食べたい時に食べられるようにもなった。

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あの時、あれほど憧れた大人になったのだ。
それなのに、この気持ちはなんなんだろう。

いや、私自身は何も変わっていない。
あの頃も、そして今も、自分は自分。誰かに変わったことなど一度もないのだ。

もう一度、あの探検のような毎日を過ごしてみよう。

今まで見過ごしていたお店に入ったり、新しいこと始めてみたり。
まだ、人生は終わっていない。まだ、いくらでもやり方はあるはず。

残された時間に限りがあると気づいた今、やりたいことは始めよう。

あの頃とまったく同じ感情ではないかもしれないが、きっとワクワクした日がまた過ごせるはず。
さあ、歩きだそう。


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