春の終わりの影桜

ひらりはらり 春の終わりを 告げながら 落ちてなお咲く 影桜なり

ひらりはらり はるのおわりを つげながら おちてなおさく かげざくらなり

春の終わりを告げるように、ひらひらと舞い落ちる桜。
水面に落ちた花びらは、影でも咲かせているように見える。

つい最近、咲き始めたばかりと思っていた桜。
それから瞬く間に満開になり、雨風で散らされ、そして今日の晴天。

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雨風に耐えた桜が、ひらりはらりと優しく舞い落ちてくる。

川面におちた舞桜は、ゆっくりとその影を川底にあらわして、影でも咲いているようにも見える。

確実に季節が変わっていくのだが、最後に春の余韻を残してくれるのは、桜のせめてもの優しさなのであろう。


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あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

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