両の手に 溢れるほどを 抱えても 心置くのは ほんのひと時
りょうのてに あふれるほどを かかえても こころおくのは ほんのひととき
どれだけのものに囲まれても、新しいものを手に入れたとしても、その喜びというのはほんのひと時で消えてしまうのが、人の心なのでしょうか。
今の時代。
情報にしろ、
製品にしろ、
それこそ、何でもある世の中。
新しいものは次々と生み出され、
それを手にしては満足感を得る。
だが、
その満足感もほんのひと時で。
手にしたものはいつしか色褪せ、
また新しいものを求めてしまう。
これが物欲だというものならば、
そこにあるのは「商品」ではなく「手に入れる気持ち」そのもの。
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つまり、
ずっとずっと手に入れ続けなければ、
心がずっと飢えたまま。
その飢餓感が、
人の心を貧しくしている気がしてならない。
どれだけのものに囲まれても、
心を置いて見つめるのは、
手に触れたその時のみ。
だからこそ、
「手に入れる喜び」ではなく、
「使う喜び」を意識して過ごす。
人の心ひとつで、
いかようにも世界は変わるのだから。
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